株式会社アドバンスト・メディアは、建築工程管理プラットフォームサービス「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」の音声認識エンジンを強化し、2024年7月1日より提供開始することを発表しました。
これまでマンションなどの集合住宅向けに提供されてきた同サービスは、年間10,000ライセンス以上の実績を誇ります。今回の強化により、病院・介護施設・工場・倉庫・学校・オフィスビルなど、マンション以外の幅広い現場での活用が可能になりました。
音声認識エンジンには、ディープラーニング技術「Transformer」が実装され、認識率が最大10%向上しました。従来の「DNN」と比較して、より正確な音声認識が可能になったことで、建設現場での業務効率化がさらに進みます。
今回の強化は、建設業界における働き方改革への対応が進む中、現場からの要望に応えたものです。特に、マンション以外の現場では、発話内容や専門用語が異なるため、従来の音声認識エンジンでは十分な認識率が得られないという課題がありました。
アドバンスト・メディアでは、今回の音声認識エンジン強化によって、建設現場のDX化を促進し、人材不足解消や業務効率向上に貢献していくとしています。
「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」とは?
「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」は、iOS端末用建築検査アプリのプラットフォームサービスです。高精度なAI音声認識を活用し、現場でのデータ入力を高速化することで、建築現場における業務効率を飛躍的に向上させます。
現在、配筋検査・配筋写真管理・建築仕上げ検査の3種類のラインアップを提供しています。
「Transformer」とは?
「Transformer」は、ディープラーニングの発展技術の一つです。過去や未来の情報を現在の情報に取り入れて計算を行うことで、長い入力の離れた時点の情報も効果的に利用し、高い認識率を実現します。
建築現場のDX化は、人材不足や高齢化といった課題解決に大きく貢献すると言えるでしょう。アドバンスト・メディアが提供する「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム」は、音声認識エンジンを強化することで、より幅広い現場に対応できるようになり、建設業界のさらなる進化を促進する可能性を秘めています。
特に、ディープラーニング技術「Transformer」の実装は、音声認識の精度向上に大きく貢献しており、現場での作業効率化やデータ入力の簡素化を促進すると期待されます。
今回の強化により、マンション以外の現場でも同サービスを活用できるようになったことは、建設現場のDX化にとって大きな一歩と言えるでしょう。今後、同サービスがさらに進化し、より多くの現場で活用されることで、建設業界全体の生産性向上に貢献していくことが期待されます。
また、音声認識技術の進化は、建築業界だけでなく、様々な業界において業務効率化を促進する可能性を秘めています。今後も音声認識技術の進化に注目し、様々な分野での活用事例が出てくることを期待したいです。