巴川コーポレーションが目指す新たな挑戦
株式会社巴川コーポレーション(東京都中央区)が、静岡事業所内に「フレキシブル面状ヒーター」を製造するための新しい設備を設置することを発表しました。この取り組みは、急速に成長している半導体市場のニーズに応えるとともに、製造過程での省エネルギーを実現することが最大の狙いです。
拡大する半導体市場に対応
半導体産業は今後もさらなる成長が見込まれています。このような背景の中で、巴川コーポレーションは新しい製品や技術の開発を通じて、環境保護や資源の効率利用に貢献する企業としての姿勢を強化しています。新設される製造設備は、ステンレス繊維シートを用いた「フレキシブル面状ヒーター」の生産を目的としています。このヒーターは、製造装置や工場内の配管部分における加熱効率を大幅に向上させる技術を搭載しています。
フレキシブル面状ヒーターの特長
巴川の「フレキシブル面状ヒーター」は、高い熱伝導性を持つステンレス繊維シートを使用しており、特有の多孔質構造が特長です。この技術により、加熱効率が向上し、柔軟性の高い製品として、被加熱体の表面にしっかりと追従します。これにより、均一な熱供給が可能になり、省エネルギーを実現する画期的な製品となっています。
今後の展開と目標
今後、巴川コーポレーションは国内大手の半導体製造装置メーカーや実際の半導体製造現場への納入を目指し、2025年度の後半には、年商10億円規模を目指すとしています。今回の新設にかかる投資額はおよそ8億円で、操業開始は2025年4月を予定しています。
巴川コーポレーションの企業概要
巴川コーポレーションは、1914年に創業された高機能性材料メーカーで、多様な分野にわたり世界的なシェアを誇っています。「半導体・ディスプレイ関連事業」「機能性シート事業」「トナー事業」「セキュリティメディア事業」といった複数の事業セグメントから成り立っています。環境にやさしい製品開発を進めることで、未来に向けた新たなビジネス価値の創造を追求しています。
巴川コーポレーションは、環境負荷を軽減しながら持続可能な成長を目指す企業として、今後の動向にも注目です。詳細ば製品情報については
公式ウェブサイトをご確認ください。