金継ぎがバチカンへ
2022-11-15 09:30:01

日本の金継ぎがバチカンで展示!伝統技術の魅力発信

日本の金継ぎがバチカンへ!



深い歴史を持つ日本の伝統技術、「金継ぎ」がバチカンの地で再評価される機会がやってきました。このイベントは、日本とバチカンの国交樹立80周年を記念した特別な事業の一環として行われ、漆芸修復師である清川廣樹氏が主導します。今回のイベントでは、清川氏がバチカン、ローマ、ベネチアの三都市で金継ぎのデモンストレーションと講演を行います。

漆芸修復師 清川廣樹氏の技術


清川氏は、50年近くにわたって社寺や文化財の修復に関わってきた実力派の漆芸修復師です。江戸時代に確立された漆芸修復の技法を継承しつつ、2015年からは一般向けに金継ぎの技術を教える教室も運営しています。京都と東京に拠点を置く彼の教室には、現在では100名近い生徒が通っており、自然素材のみを使用したこの古典的な金継ぎが注目されています。

そもそも金継ぎは、破損した器を修復するだけでなく、そこに新しい美意識や価値を見出す作業でもあります。現代ではサステナブルな考え方が広まり、この金継ぎはただの修復作業ではなく、大切な器を再び日常に戻すための手段として評価されています。修復された器は、100年以上の耐久性を持つこともあり、その魅力は国内外で高まっています。

イベントの詳細


11月21日(月)、バチカン市国のベネディクト16世ホールで、清川氏によるデモンストレーションが行われます。さらに、11月22日(火)にはローマ日本文化会館、24日(木)・25日(金)にはベネチア東洋美術館でのイベントも予定されています。これらのイベントでは、金継ぎの操作プロセスを清川氏が実演し、漆の歴史や魅力についての講演も行う予定です。

参加方法も多様で、ベネディクト16世ホールのイベントには事前申し込みが必要ですが、ローマ日本文化会館では入場無料で予約不要、ベネチア東洋美術館でのイベントも美術館の入館者には追加料金が発生しません。美術館に訪れる方はぜひ予約をして参加しましょう。

清川廣樹氏のプロフィール


清川氏は47年間にわたって漆を用いた「漆芸」の修復に携わり、文化財や古美術品など幅広い分野での修復を行っています。彼の技術は、国内外で高く評価されており、BBCなどのメディアでも紹介された実績があります。2019年には株式会社漆芸舎を設立し、文化財修復の技術を次世代に継承するための活動を続けています。

このように、日本の金継ぎ技術が国際的な注目を集める中で、バチカンでのデモンストレーションは、さらに多くの人々にその魅力を伝える絶好の機会となるでしょう。日本の伝統技術が世界に飛び立つ瞬間を、ぜひお見逃しなく!

会社情報

会社名
株式会社 漆芸舎
住所
京都府京都市北区紫野門前町14
電話番号
075-334-5012

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