京都大学ELP短期集中講座「がんへの挑戦」
京都大学では2015年以来、社会人を対象とした次世代リーダー育成プログラム「京都大学エグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(ELP)」を開講しています。このプログラムは、多様な分野にわたる講義を通じて、参加者が新たな価値を創出するリーダーシップを養うことを目的としています。
最近、新たに開講された「京都大学ELP短期集中講座」では、特に「がん」というテーマに焦点を当てています。この講座では、「がんとはどのような病なのか」、「がん治療における最新の技術や考え方」と「がんと共に生きる意味」について深く学ぶ機会を提供します。講師陣にはノーベル賞受賞者やがん研究の第一人者たちが名を連ねており、全国から参加者が集まります。
プログラムの狙い
がんは依然として世界中で多くの人々の生活に影響を及ぼす病気であり、その治療法の革新が求められています。本講座では、がん治療の最前線を知り、参加者自身の健康や人生に対する視点を深めることを目的としています。
特に、ノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑特別教授の研究が道を開いた免疫療法は、がん治療の新たな希望となっています。また、がんに特化した診断や治療法、例えばがん蛍光プローブや中性子捕獲療法など、より精度の高い治療が目指されています。
加えて、がん治療が進む一方で、ますます多くの人ががんと共に長い人生を生きる時代が訪れています。この講座では、がんと向き合う患者たちの生をどうとらえるか、という根本的な問いにも取り組みます。
講座概要
以下は、講座の日程と内容です:
- - 日程:2021年3月8日(月)〜3月11日(木)
- - 時間:毎日9:30から17:00(開始・終了時間は日によって異なります)
- - 場所:オンライン(Zoomミーティング)
- - 定員:先着30名(定員に達し次第締め切り)
- - 受講料:38万円(税込、テキスト代含む)
プログラム内容
1.
がんの最前線
- 『がんとは?-たった1個のがん細胞がヒトの身体をむしばむ-』(千葉勉)
- 『小児がんの克服に向けて』(滝田順子)
2.
がんの新パラダイム〈1〉
- 『がん免疫前史』(湊長博)
- 『がん免疫治療の未来』(本庶佑)
- 『がん細胞が好んで取り込む物質』(山田勝也)
3.
がんの新パラダイム〈2〉
- 『化学蛍光プローブを基盤とする新がん医療技術創製』(浦野泰照)
- 『ホウ素中性子捕捉療法の原理と特長』(鈴木実)
4.
がんと生きる
- 『緩和ケアー尊厳ある生と死への支援』(田村恵子)
- パネル・ディスカッション『がんと生きる』
(磯野真穂、田村恵子、野田真由美、前田美穗、永元哲治)
プログラムの詳細については、
こちらのページを参照してください。
がんという病気を深く理解し、最前線の研究や治療に触れることができるこの講座にぜひご参加ください。