Z世代が魅せるおしゃれポーチの中身とその選び方の秘密
昨今、おしゃれを意識するZ世代が持つポーチの中身には、多くの秘密が隠れています。特に今回の調査でわかったのは、彼女たちのコスメ選びが「仕上がり」よりも「外出先での持ち物」に注目していることです。ポーチの中身から、彼女たちがその日の気分や予定、自身のスタイルを反映させる様子が見えてきました。特に17名のZ世代女性へのインタビューを通じて、彼女たちの持ち歩くコスメの“ラインナップ”がどのように形成されているのかが明らかになりました。
調査の概要として、以下のポイントがあります:
- - 調査日時: 2025年11月13日(木)
- - 調査場所: 表参道エリア
- - 調査対象: ファッション感度の高いZ世代女性 17名
- - 調査内容: ポーチの中で最もよく使用するアイテム、自己表現につながるアイテム、ポーチが日によって変わるかどうか
- - 実施機関: スタイルアリーナ
ポーチの中身が示すZ世代の進化
インタビューで最初に気づいたことは、Z世代が持つポーチそのものが時代とともに進化しているという点です。以前は「持ち歩くコスメ」といえば、安定した定番アイテムが主流でした。しかし、近年のミニバッグの流行背景において、ポーチの中身を整理し、自分らしさを表現するために必要なアイテムのみを厳選する意識が高まっています。
この変化の要因は以下の通りです:
- - コスメの高機能化により選択肢が増加
- - 日常の予定によって要求されるバッグのサイズや機能の変化
- - ベースメイクの進化によって、外出先でのメイク直しが必要ない状況が広がっている
このインタビューの結果から、回答者は「日によって持ち物が変わるタイプ(8名)」と「ほとんど変えないタイプ(9名)」に分かれました。重要なのは、彼女たちがそれぞれの理由をしっかりと説明していることです。
変える派のZ世代の選択基準
持ち歩くアイテムを日によって変えるタイプのZ世代には、共通した特徴があります。つまり、彼女たちは「その日の行動や目的に応じて必要なアイテムをしっかりと選んでいる」ということです。
例えば、21歳のフリーランスの女性は「予定がたくさんある日はフルセットを持ち歩き、友人とのお出かけ時は最低限だけで済ませる」と話し、状況に応じてアイテムを選別している様子が伺えます。また、19歳の大学生は、会う相手や外出時間により使用するアイテムを使い分け、「直す必要がない状態」を維持するアイテムと「直す前提」のアイテムとを広く評価しています。これにより、彼女たちは「仕上がりの持続性」や「肌への負担」、「色持ち」など多様な軸でアイテムを選び、一日のスタイルを作り上げています。
変えない派のZ世代の選び方
逆に、ポーチの中身をあえて変えないと決めているZ世代も存在します。彼女たちに共通する点は、信頼できる「固定セット」を使用していることです。例えば、20歳の大学生は「唇が荒れやすいので、自分に合ったセットを固定している」と述べています。このような「絶対的な信頼メンバー」は、朝にしっかりと整えられたベースに依存し、外で直す必要がないため、アイテムがほとんど変わらない状況が生まれています。また、美容師の25歳の女性は、ポーチの内容をほぼ変えず、リップの色味だけが日によって変わると話し、おしゃれでありながらも安定を求める姿勢を示しています。
まとめ:個性的で効果的な選択の時代
今回のインタビューから、ポーチの中身が「みんなが持っている定番アイテム」とは異なり、各々の「私に合った選抜アイテム」へと移行していることがわかります。このトレンドは、以下のような社会的背景によるものです:
- - ミニバッグの普及により携行できるアイテムが限定される
- - コスメアイテムの細分化により選択肢が増える
- - 崩れにくいベースやリップが登場し、メイク直しが不要になる
つまり、おしゃれなZ世代はその日の気分やコーディネートに合わせ、柔軟かつ理由を持ってアイテムを選ぶようになっています。次回は、変えない派の「絶対的信頼メンバー」がどのように形成されるのか、深掘りしていこうと思います。