「みんなのよみきかせ絵本大賞」第1回の授賞式が開催されました
埼玉県さいたま市に本部を置く生活協同組合コープみらいは、全国の生協と協力し、第1回「みんなのよみきかせ絵本大賞」の授賞式を2023年10月1日に東京都内で行いました。このイベントは、未来を担う子どもたちに素晴らしい絵本を届けることを目的としています。
絵本大賞の授賞式の様子
授賞式は、受賞作品やその作者たちを称えるため、多くの参加者で賑わいました。その中でも特に目を引いたのは、埼玉県越谷市にある「社会福祉法人遍照会 東大沢保育園」とのオンラインでの連結です。園児たちや保育士たちが、直接大賞を受賞した絵本の作者に感謝の言葉や感想を伝える場面があり、心温まる雰囲気に包まれました。
園児たちからは「ニンジンジンが大きくなるところが楽しかった」や、「作者によるよみきかせは、先生とは違った面白さがあった」といった嬉しい感想が寄せられました。この反応からも、絵本が子どもたちに与える影響の大きさを感じさせます。
特に印象的だったのは、保育士からのこのような言葉でした。「様々な絵本に触れる機会を持てたことで、保護者とも自然に絵本の話を共有し、お子さんたちとのコミュニケーションのきっかけができたと思います。子どもたちの絵本への愛情が育まれ、情緒や五感の発達につながると信じています」
「みんなのよみきかせ絵本大賞」の意義
「みんなのよみきかせ絵本大賞」は、「絵本のよみきかせが好きな人が、今一番読み聞かせしたい絵本を選ぶ」という新しいコンセプトの下で展開されています。この取り組みは、私たちの未来を担う子どもたちに向けて、絵本の素晴らしさを伝えるための一環です。2024年9月にはさらに多くの人々が参加できる企画が予定されており、心が弾む絵本との出会いを楽しみにしています。
これにより「よみきかせ」に適した絵本が選出される機会が生まれ、「絵本のよみきかせ」という文化がより一層広がることが期待されます。今年の授賞式では、特に2つの部門が設けられました。1つは「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」、もう1つは「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」です。前者では、実際に全国の保育園から選ばれた絵本が子どもたちに読み聞かせされ、その反応などを考慮して選ばれました。
今回の受賞作品は、「園児さんと先生でえらぶ!よみきかせ絵本部門」の大賞は『ニンジンジン』、そして「絵本大好きさんがえらぶ!よみきかせ絵本部門」の大賞は『だるまさんが』です。どちらも子どもたちの心をつかむ素晴らしい絵本です。
コープみらいの絵本寄贈へのこだわり
さらに、コープみらいでは絵本の寄贈を通じて地域の子どもたちとのつながりを強化しています。今年度は千葉県225施設、埼玉県384施設、東京都387施設の合計996施設に絵本を寄贈しました。千葉県館山市の子育て支援施設では、その寄贈式が行われました。当日の来場者の中には、日常的に家で絵本を読んでいる保護者が多く、寄贈された絵本を手に取って早速読み聞かせを始める微笑ましい光景が見受けられました。
「新しい絵本が増えるのはとても嬉しい」と語る保護者の姿からは、絵本に対する期待が伺えます。コープみらいは今後も、「ビジョン2035」に基づき「ともに」の力を大切にしながら、子どもたちの笑顔に満ちた未来を創造していく所存です。