NTTデータ先端技術が新たにリリースする「Hinemos ver.7.1」
NTTデータ先端技術株式会社が、統合運用管理ソフトウェア「Hinemos ver.7.1」を2024年4月12日より提供開始することを発表しました。最新バージョンのHinemosでは、クラウド管理機能に新たにOracle Cloud InfrastructureとGoogle Cloudが加わったことで、より多様なパブリッククラウド環境での運用管理が可能になります。これにより、オンプレミスとクラウドの統合的な運用がよりスムーズに行えるようになります。
Hinemosの特長
Hinemosは、OSS統合運用管理ソフトウェアであり、「収集・蓄積」「見える化・分析」「自動化」といった機能を包括的に提供します。運用管理に必要なツールを一つのパッケージとして用意することで、企業は導入や維持管理を容易に行うことができ、運用コストを削減することが可能です。また、Hinemosはクラウド対応型で、ハイブリッドクラウドの統合管理を実現するための様々なミッションクリティカル機能も備えています。
バージョン7.1の主な新機能
「Hinemos ver.7.1」では、運用管理領域における新たな機能をいくつか追加しました。以下にその内容を紹介します。
1. クラウド対応の拡充
今回のバージョンでは、従来対応していたAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureに加えて、Oracle Cloud InfrastructureとGoogle Cloudの管理機能がリリースされます。この新機能により、運用管理の可用性が向上し、Hinemos自身の冗長化機能も加わることで、ミッションクリティカルシステムの無停止運用を効果的にサポートします。
2. Hinemos Migration Assistant
他の運用管理製品からHinemosへの移行をスムーズに行うための、「Hinemos Migration Assistant」が新たに導入されます。このツールは、移行元の設定をHinemosのフォーマットに変換する手助けをし、移行作業をより効率的かつ安心して進められるよう支援します。
3. メッセージフィルタ機能の強化
Hinemosのメッセージフィルタの機能が強化され、関連性のないメッセージを抑制し、本質的な情報にフィルタリングすることができるようになります。また、ユーザビリティの向上を図るために、指定したルールから直接Syslogやメール、HTTPリクエストを送信できる新機能も追加されました。
追加の改善について
Hinemos ver.7.1では、Oracle Linux 9やAmazon Linux 2023といった新しいOSの追加や、TLS1.3対応などの改善も行われています。
提供開始と今後の展開
Hinemos ver.7.1の提供は2024年4月12日から順次始まります。NTTデータ先端技術は、この新しい製品を通じて、Hinemosアライアンス企業や取り扱い企業との連携を一層深め、2025年度末までに1,500本の販売を目指しています。また、生成AIサービスとも連携を強化し、AIを活用した運用自動化を進める方針です。
さらに、2024年4月19日には「Hinemosソリューションセミナ2024」がオンラインで開催され、Hinemosの最新機能や生成AI活用についての紹介が行われます。
公式サイトでの日程に関する詳細情報については、以下のリンクからご覧いただけます。
Hinemosソリューションセミナ2024
まとめ
統合運用管理ソフトウェア「Hinemos ver.7.1」の登場は、企業のITシステム運用管理に新しい選択肢を提供します。多様なクラウド環境に対応し、運用管理の効率化を図るこの製品は、その機能の強化により、企業にとって大きな価値をもたらすことでしょう。