豊田通商の新たな挑戦
2023年、豊田通商株式会社が経済産業省と東京証券取引所共同で実施される「Nextなでしこ共働き・共育て支援企業」に選定されたことが注目を集めています。この選定は、同社が推進している性別を問わない両立支援に関する取り組みの成果として評価されたものです。
新たな人事理念のもとに
豊田通商は、経営戦略の実現を目指し、「現地・現物・現実」を重視したアプローチで、組織全体が共鳴し協働することを大切にしています。特に重視しているのが、人材の採用、育成、処遇を通じて、社員の成長を後押しすることです。
同社では、多様性と包括性(DE&I)の推進を図りながら、生産性の高い柔軟な働き方を導入しています。これにより、さまざまなバックグラウンドを持つ社員が自身の能力を最大限に発揮できる環境作りに努めています。特に「共働き・共育て」を支援するために、性別にかかわらず仕事と家庭を両立しやすい多様な制度を充実させています。
「育習」の導入
特徴的な取り組みとして、豊田通商は2023年から「育児休業」を「休む機会」ではなく「学びの機会」と位置付ける「育習」という考え方を取り入れました。この理念は、単なる方針にとどまらず、全社員に定着させることを目指しており、実際に制度を拡充しています。
主な取り組み
以下は、豊田通商が実施している仕事と家庭の両立を支援する具体的な取り組みです。
働きがいの向上
- - 「育習」の導入により、育児から得られる気づきや新しいスキルを重視。
- - アンコンシャスバイアスに関する研修を全社員に実施し、職場での公平性を保つ努力。
働き方の改革
1.
制度面
- フレックスタイム制度や在宅勤務制度、短時間勤務制度を導入。
- 育児休業中の有給休暇化について、最大20営業日を認める制度を設けています。
- 配偶者の海外転勤時の休職制度や、キャリアブリッジ制度など、再雇用を支援する取り組みも充実。
2.
環境面
- イントラネットを利用して育児や介護をテーマにした情報提供を行う。
- 社員が自身の経験や情報をシェアできる場を提供し、育児やキャリアに関する情報交換を活発化。
- 家族参加型のイベント「ようこそ豊通」を開催し、社員とその家族の関係を強化。
豊田通商が実施するこれらの施策には、「共働き・共育て」の支援が含まれています。今後も多様な社員が生き生きと働ける環境の整備や企業文化の醸成を進めていく所存です。
詳細に関しては、豊田通商の公式ウェブサイトで人事理念や取り組み内容を確認できます。特に「Human Capital Report2024」や「統合レポート2024」で、同社の人事戦略が詳しく紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
この取り組みを通じて、豊田通商は今後も企業の社会的責任を果たすと共に、未来に向けた持続可能な発展を実現していくことでしょう。