IT創薬の新時代
2024-08-26 16:26:40

Revorfと東芝デジタルソリューションズが新たなIT創薬の時代を切り拓く

Revorfと東芝デジタルソリューションズが新たなIT創薬の時代を切り拓く



近年、創薬の世界は飛躍的に進化していますが、創薬困難なタンパク質を対象にした新たなIT創薬ソリューションの提供を目指し、株式会社Revorfと東芝デジタルソリューションズが共同で戦略的な提携契約を結びました。この提携は、アロステリック創薬と呼ばれる分野を対象とし、両社が持つ技術力を融合させることで、革新的な医薬品開発を実現することを目的としています。

アロステリック創薬とは何か?


アロステリック創薬は、タンパク質の機能を特定の部位にある調節因子によって調整するメカニズムを利用した技術です。従来の創薬アプローチが活性中心をターゲットにするのに対し、アロステリック創薬では特異的な調節因子が結合する部位を焦点とするため、この手法には多くの利点があります。具体的には創薬ターゲットを広げることができ、特異性の高い薬剤の開発が期待できる一方で、副作用の軽減に寄与する可能性もあります。

ただし、タンパク質のアロステリック制御部位を特定するためには、通常大量の時間と労力を要するin vitro実験が必要です。これにより、IT創薬へ向けた期待が高まっています。

共同開発への道


今回の提携では、Revorfが生体情報に関する高度な計算技術とデータ分析能力を持ち、東芝デジタルソリューションズがその量子インスパイアード最適化技術「SQBM+」を組み合わせ、共にIT創薬ソリューションの開発に乗り出します。すでに2022年6月には、SQBM+の活用による高精度なアロステリック制御に関する技術の開発が報告されており、両社はその予測精度をより向上させるため、共同研究を進めてきました。その結果、in vitro実験においても実用化の目処が立ち、この度の提携に至りました。

将来の展望


Revorfは、今回開発されたアロステリック制御予測技術を、製薬企業への創薬支援や共同研究に適用する計画を立てています。一方、東芝デジタルソリューションズはSQBM+の技術を活用し、創薬プロセスの効率化を図ることで、Revorfのビジネス価値をさらに高めることが期待されます。この提携により、より迅速かつ効果的な新薬の開発が可能となり、ひいては社会全体の健康に寄与することを目指しています。

企業の声


月野 浩氏(東芝デジタルソリューションズ取締役常務)は「Revorfとの提携を非常に嬉しく思い、アロステリック創薬技術とSQBM+を融合させることで創薬プロセスに革新をもたらす」とコメントしています。

一方、末田 伸一氏(Revorf代表取締役)は「人々の健康を守る世界の実現に向け、IT技術と独自のバイオ技術を駆使して取り組みます」と述べています。両社はこの提携を通じて、IT創薬の新時代を切り拓き、社会の課題解決に貢献していくことでしょう。

今後の発展に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社Revorf
住所
東京都中央区日本橋二丁目1番17号丹生ビル2階
電話番号

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