パワーシフトHOMEプロジェクトがスタート
再生可能エネルギーと社会的弱者支援団体の取り組みを組み合わせた「HOMEプロジェクト」が始動し、注目を集めています。このプロジェクトは、社会正義や気候正義の実現を目指し、生活困窮者が気軽に再生可能エネルギーを利用できる配慮された社会を構築することを目的としています。
背景と理念
近年、地球温暖化が進む中で、化石燃料が主な原因として挙げられています。電気代高騰や気候変動の影響を最も深刻に受けるのは、日常生活に困難を抱える社会的弱者です。これらの人々は経済的な理由から再生可能エネルギーではなく、化石燃料や原発に依存せざるを得ないという過酷な現状に直面しています。
「HOMEプロジェクト」は、この状況を打破し、生活困窮者が持続可能なエネルギーを選び、利用できる仲間たちと共存できる社会を目指しています。
プロジェクトの概要
「HOMEプロジェクト」では、具体的に次の3つの取り組みが行われています。
1. 困窮者支援団体の電力転換
このプロジェクトの一環として、各種困窮者支援団体が運営するオフィスやシェルターの電力を、新たに設立された協力企業と提携し、日本国内の再生可能エネルギーに切り替えます。
- - 反貧困ネットワーク(西早稲田): 様々な相談支援や居場所交流を提供し、東京都内に4つのシェルターを運営しています。 反貧困ネットワークの公式サイト
- - つくろい東京ファンド(沼袋): 生活困窮者支援を行い、最近では外国人支援にも力を入れています。彼らは、事務所とカフェ「潮の路」、そして8室のシェルターを再生可能エネルギーに切り替えます。つくろい東京ファンドの公式サイト
2. 電気代を通じた支援
プロジェクトでは、一般の人々がUPDATER(みんな電力)の「反貧困・ミライへのでんき」を通じて反貧困ネットワークへの支援が可能になります。また、グリーンピープルズパワーの「ほどける応援基金」を用いてつくろい東京ファンドへの支援も行われます。
3. 省エネDIY活動
省エネ対策として、つくろい東京ファンドでは、簡易断熱DIY活動が始まっており、参加者が気軽に参加できるイベントも計画されています。今回、3月21日にオンラインでの成果報告会が予定されており、多くの関心が寄せられています。
詳細情報
今後の展望
プロジェクトの思想は「家(HOME)」に由来し、以下の理念に基づいて活動しています。
- - H: Home、住まいは人権
- - O: おたがいさまの関係で
- - M: みんなでつくろう
- - E: ご縁をつなげる
2月26日にはキックオフイベントも行われ、その様子はオンラインで公開されています。プロジェクトはすべての人々がともに支え合いながら、より良い未来を志向するネットワーク作りを目指しています。皆さんからの連携や支援、アイディア提供を歓迎します。
動画リンク
「HOMEプロジェクト」は、ただのエネルギー転換ではなく、生活困窮者への新たな希望ともなり得る存在です。これからの活動に期待が寄せられています。