AZ-COM丸和ホールディングスとタイミーが災害時の相互協力を強化
2025年3月5日、AZ-COM丸和ホールディングス株式会社(埼玉県吉川市)と株式会社タイミー(東京都港区)は、災害時における相互協力に関する協定を締結しました。この協定は、過去の大地震や将来的な災害に備え、人材の確保や物流面での支援体制を強化するためのものです。
背景
近年の東日本大震災や能登半島地震を受け、大規模災害への意識が高まる中、災害時の物流体制は重要な課題となっています。AZ-COM丸和ホールディングスの傘下企業である丸和運輸機関は既に84の自治体と協定を締結し、物資拠点を運営。また、今後の南海トラフ地震などを視野に、効果的な人材確保が求められています。そこで、タイミーとの連携を深めることが決定されました。
具体的な取り組み
この協定では、以下の3つのポイントに基づいて具体的な活動が行われます。
1.
研修会の開催: 定期的に「大規模災害時の物流に関する研修会」を開催し、災害時の即戦力となる人材の育成を目指します。
2.
支援業務の人材募集: 発災時にはタイミーを通じて支援業務を行う人材を募集し、スムーズな雇用マッチングを実現します。履歴書や面接なしで働ける仕組みを活用することで、迅速な人材供給が可能となります。
3.
共同研究プロジェクト: 研修の実施方法や研修効果を高めるための共同研究を行い、全国的な普及につなげることを目指します。
代表取締役のコメント
AZ-COM丸和ホールディングスの社長和佐見勝氏は「災害が発生する前から物流人材の育成に注力できることを嬉しく思います」と述べ、タイミーとの協力を強化する意義を強調しました。また、タイミーの社長小川嶺氏も、「社会的責任として支援現場に積極的に関わる意義」を示し、登録者の中から適切な人材を選定し、迅速なマッチングを行うことを目指すとしました。
過去の取り組みと今後の展望
これまでに、過去の災害時にAZ-COM丸和ホールディングスは内閣府から指定公共機関として支援物資の輸送を実施しており、タイミーも能登半島地震の復興支援に協力しています。両社の今回の協定は、支援業務のさらなる強化を目指すものであり、災害発生時における復旧・復興に重要な役割を果たすと期待されています。
まとめ
今回の協定締結をきっかけに、AZ-COM丸和ホールディングスとタイミーは、互いに協力しながら、未来の大規模災害に備えた体制を構築していく方針です。あらゆる環境下において迅速に支援を行うことができるよう、引き続き取り組みを進めていきます。