茶下山の新商品が登場
岡山市中区住吉町に本社を置く株式会社茶下山が、このたび新たに2種類のボトリングティーを発売することを発表しました。日本国内外での茶の需要拡大に応じて開発されたこの商品は、中四国・瀬戸内地域に特化した販売戦略を採用し、高級ホテルやレストランでの提供を中心に展開されます。特に、ノンアルコール市場や観光業の重要性が増す中で、地域の特産を活かした飲品として注目されています。
新たに発表されたボトリングティーの名称は「朝凪(アサナギ)」と「凪(ナギ)」です。高級感あふれるボトリングティーは、料理とのペアリングを意識したデザインで、特におすすめの料理と組み合わせた形で提供されます。
新商品の特徴
この乾杯茶は、緑茶の火入れ香と焙じ茶の風味が絶妙に調和した一品です。食材との相性が良く、特に野菜や魚料理とのペアリングが楽しめます。丁寧に施された火入れがもたらす柔らかな香りと、日本茶特有の渋みと甘みが特徴です。
食中茶のこの商品は、秋番茶を贅沢に使用し、低温からじっくりと煮出したものです。特にマグロやのどぐろ、お肉との相性が抜群で、まろやかな味わいとすっきりとした後口を楽しむことができます。
これらの新商品は、5月23日から中四国・瀬戸内の高級ホテルやレストラン、さらにはECサイトを通じて数量限定で発売されます。茶下山は小売店での販売を行わず、地域の高級感を大切にしたビジネスモデルを展開しています。お茶の本場である地域に訪れなければ飲むことのできない商品として、茶下山の独自のブランド戦略が光ります。
茶下山の歴史とこだわり
茶下山のルーツは1730年にさかのぼります。岡山県美作市海田での茶栽培は、室町時代から続く伝統があります。2005年には、現天皇陛下のウェルカムドリンクとしても提供され、全国的にその名を知られるようになりました。
茶下山では、無農薬で栽培された茶葉を用いながら、代々受け継がれてきた製茶技術を駆使しています。山間地域で育まれた4種類の品種を中心に、収穫される茶葉は自然の環境を活かし、香り高く上質なお茶を生産しています。また、焙じることで得られる風味は、心地よく体にも優しい仕上がりとなっています。
地域とのつながり
今後、茶下山は岡山市弓之町に、2024年8月に「茶房」を開店する予定です。ここでは、地域文化やお茶の魅力をさらに伝える場として活用される予定です。現社長の石川康晴さんは、日本のお茶事業を次世代が継承したくなるような魅力的なビジネスを確立したいと考えています。彼の意向は、ただ飲むだけではなく、岡山の誇りを感じるお茶を提供することにあります。
このように、茶下山は新商品を通じて美作企画の伝統と未来をつなぎ、地域に寄り添った商品展開を目指しています。