100年続く湯葉屋が新たに開いた「ゆば食べくらべ」専門店

100年の伝統を持つ湯葉屋、清水坂に新店舗オープン

2023年1月23日、大正9年に創業した京都の湯葉屋「三田久」が、ついにその歴史の中で初の「ゆば食べくらべ」専門店を清水坂に開店しました。これにより、多くの方々が湯葉の魅力を魅せられるとともに、同店の豊富なメニューを楽しむことができるようになります。

「ゆば食べくらべ」専門店とは？

「三田久清水店」では、独自の湯葉を使ったランチメニューやソイラテ、スイーツなど、多彩な料理が提供されています。特に、汲上ゆば、東寺ゆば、京ゆばちっぷすといった異なる食感の湯葉を食べ比べることができるのは、この専門店ならではの特権です。

湯葉の多様性を楽しもう

- 汲上ゆば：豆乳を熱して最初にとれる汲上ゆばは、トロッとした食感が特徴で、なめらかな口当たりが自慢です。湯葉丼にして食べる楽しみ方も人気です。

- 東寺ゆば：ゆり根や木耳、銀杏を湯葉で包み、揚げたもの。精進料理のメインとしても食べ応えがあり、一口でも満足感があります。

- 京ゆばちっぷす：揚げた湯葉で作ったこのおつまみは、ポテトチップスとは異なる魅力があります。ビールとの相性も抜群です。

各商品のテイクアウト価格は500円（税込）で、気軽に持ち運べるカップで提供されています。

豆乳から生まれた美味しさ

さらに、湯葉屋ならではのオリジナルメニューとして、三田久の豆乳を使用したソイラテも取り揃えています。抹茶やほうじ茶のソイラテは、まろやかな豆乳の風味とほのかな甘み、そしてしっかりした苦味のハーモニーが楽しめます。各ソイラテは500円（税込）で、好みに応じてフロートスタイルも選択可能。

豆乳ソフトクリームも登場

最後に、豆乳を使用したソフトクリームも見逃せません。豊かな風味を感じることでしょう。こちらも400円（税込）で、テイクアウトができるので、ちょっとしたひと息に最適です。

アクセスと営業時間

「三田久清水店」は、京都市バス「清水道」から徒歩2分の好立地にあります。清水坂を上ってすぐの場所ですので、是非立ち寄ってみてください。定休日は不定休、営業時間は10時から18時まで、事前に確認することをおすすめします。

応援購入サービスMakuake

この新店舗のオープンにあたって、Makuakeにおいて行われた応援購入プロジェクトでは、2023年1月5日時点で達成率385%を記録し、96名の支援者からの支援を受けました。この成功は、多くの方に湯葉を体験してもらいたいという三田久の信念の表れです。

代表者の思い

三田久の代表者、三田竜太氏は、コロナ禍の不安定な時期において、湯葉産業を守るための挑戦を決意しました。かつては京都に40を超える湯葉屋が存在したものの、現在ではその数は10数店にまで減少しています。このままでは伝統的な京ゆばが失われてしまうと危惧し、「三田久清水店」を通じて多くの人々にその魅力を伝えていくことを目指しています。

「三田久」では、京ゆばの味を一人でも多くの方に知ってもらい、ファンを増やすことで、京都の湯葉文化を盛り上げていきたいと考えています。