障がい者の就労支援とIT教育の新たな取り組み
障がい者の雇用促進に関する法律が強化される中、多くの企業が障がい者の雇用支援に注力しています。その一環として、就労移行ITスクール浜松は、デジタル分野の即戦力人材育成サービス『educure(エデュキュア)』を導入しました。これは、障がい者がIT業界で活躍するための重要なステップです。
障がい者雇用の現状
障がい者雇用促進法により、企業は一定数以上の従業員の中で法定雇用率を達成することが求められています。この法定雇用率は段階的に引き上げられ、2026年には2.7%に達します。そのため、障がい者就労移行支援が今後も注目されることが見込まれます。従来、就労移行の場では軽作業や清掃が主流でしたが、最近ではプログラミング教育も増えてきました。
特にADHDなどの特性を持つ方にとって、プログラミング学習は自身の能力を生かす良いフィールドとなります。また、うつ病の方にとってもリモートワークが可能なIT職はストレスを軽減しながら働くことができるため、非常に適していると言えます。
就労移行ITスクールの取り組み
全国に30以上ある就労移行ITスクールでは、IT業界に特化した支援が提供されています。LOGZGROUP株式会社が運営するこのスクールでは、うつやADHDに悩む方々がしっかりとIT関連の知識と技術を学ぶことができ、その結果、卒業生の約40%がIT企業に就職しています。特に、「教育」や「教育つなぎ」としての役割が重要です。
『educure』とは
『educure』は株式会社LiNewが開発した教育プログラムで、即戦力レベルのIT人材の育成を目指しています。元々はDX推進を目的として企業向けに開発されていましたが、そのノウハウを就労移行支援の現場にも応用しています。
このプログラムは、ただプログラミングを学ぶだけではなく、エンジニアとして実際に活躍することを目指した内容となっており、多くの受講者が実際の現場で活躍しています。実際、1000人以上が『educure』を通じてエンジニアとしてのキャリアを築いてきました。
特徴
- - 幅広いスキルの習得:プログラミングスキルはもちろん、課題解決能力やコミュニケーションスキルも向上します。
- - 圧倒的な実践力:未経験者でも即戦力になるようカリキュラムが設計されており、実践的な力を身につけられます。
- - 便利なオンラインシステム:すべての進行管理がオンラインで行えるため、参加者は自身のペースで学ぶことが可能です。
まとめ
就労移行ITスクール浜松が展開する『educure』は、障がい者の方々がIT業界で活躍するための可能性を大きく広げています。行政の許可を得ることでリモートでの訓練も可能となる予定ですので、ますます多くの障がい者がデジタル人材として地域社会に貢献できることが期待されます。
この新たな教育の流れは、福祉とITの融合を目指す重要なステップであり、今後の展開に注目が集まります。