国内初の大型ドローンと新工法で法面施工が変わる!
建設業界に新たな風を吹き込む革命的な技術が誕生しました。東興ジオテック株式会社とエアロセンス株式会社は、国内初となる法面吹付用の大型有線給電ドローン「グリーンインパルス」を共同開発しました。このドローンは、従来の人力施工に代わる新たな施工作業を提供し、法面施工の安全性を高めると同時に、労働力不足の解消にも寄与することを目指しています。
グリーンインパルスの特長
「グリーンインパルス」は、エアロセンスの高度な有線ドローン技術を駆使し、植生基材の吹付工法を可能にします。ドローンは有線給電により長時間にわたって作業ができるため、過酷な条件下での施工もこなすことができるのです。過去には作業員が危険を伴う高所作業を行っていましたが、これによりドローンがその役割を担うことで、作業の安全性が格段に向上します。
さらに、この技術では重機を必要とせず、広範な施工範囲をカバーします。山腹崩壊や災害復旧工事など、従来の機械施工では難しかった現場での活用が期待されています。この画期的な技術は、国産で初めての試みであり、業界全体に新しい局面をもたらすことでしょう。
施工現場の労働力不足対策
法面作業は、これまで高齢化が進む作業員に依存してきました。多くの作業員が毎年少なくなりつつあり、後継者問題が深刻化しています。そこで、東興ジオテックが「グリーンインパルス」を導入することにより、オートメーションが進み、作業効率が大幅に向上します。
今後、完全自動の施工技術を実現するために、リアルタイムで吹付厚さを計測する技術や、機体の改良に取り組んでいく予定です。これにより、作業員の数を大幅に削減でき、効率的な施工体制を築くことが可能になるでしょう。
法面での植生基材吹付工法の新展開
グリーンインパルスの技術は、単なる吹付施工だけにとどまりません。東興ジオテックは、これまで困難だった法面垂直高80メートル以上の施工を実現し、さらに金網を張る手間を省く新工法を採用。施工の手順を簡素化することで、さらに多くの場面でこの技術が利用されることを目指しています。
環境への配慮
環境への配慮も欠かせません。ドローンによる植生基材吹付工法は、地域の生態系に即した技術を開発し、自然再興に貢献することが期待されています。特に在来種の利用にも力を入れており、これまでにない取り組みへと進化しています。
エアロセンスの取り組み
エアロセンスは、国産ドローンメーカーとして、多種多様なドローンプロダクトを提供しており、各所でその技術が認められています。自社開発体制による強みを活かして、さらなる技術の向上と社会実装を推進し、社会貢献を目指しています。
まとめ
「グリーンインパルス」は、法面施工の新たな時代を切り開く技術です。安全性を高め、作業効率を上げ、さらには環境にも配慮した施工方法として、大いに期待されています。この新技術が普及することで、建設業界全体の課題解決に繋がり、地域社会に利益をもたらすことでしょう。