家族性膵がんのリスクを知ろう
すい臓がんはその中でもとりわけ難治性のがんとして知られ、5年生存率はわずか12%です。特に「家族性膵がん」と呼ばれる種類は、1つの家系の中で多数の患者が発生するケースに該当し、こうした家系の人々はすい臓がんになるリスクが非常に高いことが欧米の研究で明らかになっています。
家族性膵がんへ向けた取り組み
日本でも、「家族性膵がん登録制度」や多施設共同研究「DIAMOND試験」が進められています。これにより、すい臓がんのハイリスク群を早期に特定し、早期発見と治療の充実を図ることが期待されています。
近親者に膵臓がん患者が多いほど、すい臓がんの発症の可能性が高まるというデータも出ています。この背景を理解し、研究が進められています。
セミナーの日程と内容
2025年2月9日、13時から行われる『第4回家族性膵がんサミット』では、今までの研究の進展や新たな治療法について、国内の専門家が直接解説します。このイベントはZOOMでのオンライン形式で、無料で参加することができます。
このサミットには、DIAMOND試験に携わる研究者や家族性膵がんに関する治療法を研究しているキーパーソンたちが登壇し、さまざまな視点から家族性膵がんの現状について多角的に把握できる機会です。
プログラム概要
第1部 医療フォーラム
- - 開会挨拶: 高折恭一(日本膵臓学会家族性膵癌レジストリ委員会 顧問、市立長浜病院院長)
- - 講演1: DIAMOND試験の紹介と研究 - 肱岡範(国立がん研究センター中央病院 医長)
- - 講演2: 遺伝カウンセリング - 浄住佳美(静岡がんセンター 遺伝カウンセリング室)
- - 講演3: ゲノム解析とハイリスク群に対する検査法 - 石垣和祥(東京大学医学部附属病院 臨床腫瘍科)
- - 講演4: 家族性膵癌登録制度と早期診断の取り組み - 福田晃久(京都大学 消化器内科学 准教授)
- - 講演5: 膵臓がんに対する外科手術 - 亀井敬子(近畿大学 医学部 外科)
- - 講演6: 薬物療法の進展 - 森實千種(国立がん研究センター 医長)
第2部 交流会
- - 閉会挨拶: 眞島喜幸(NPO法人パンキャンジャパン 理事長)
どなたでも参加できるこのサミットは、「病気を知ることは命を守ること」をテーマに掲げています。家族性膵がんの危険因子を抱えている方は、登録を通じて専門医によるサーベイランスを受けることで、さらに早期発見につながり、5年生存率の向上が期待されます。
申し込み方法
参加を希望される方は、事前に以下の申し込みフォームを通じて登録をお願いします。以下のURLかQRコードからお進みください。
参加申し込みはこちら
セミナーに関する詳細な情報やお問い合わせは、NPO法人パンキャンジャパンまでご連絡ください。 デジタル時代における医療の重要性を理解し、適切な知識を持つことで、家族の未来を守る第一歩を踏み出しましょう。