TikTokを通じた新たな購買スタイルの実態
ソーシャルコマースの支援を行う株式会社PLAN-Bが実施した調査によると、TikTokは商品の発見において重要な役割を果たしています。特に、TikTok Shopの導入により、ユーザーはTikTok内で商品を見つけ、すぐに購入できる環境が整いつつあります。
この調査では、TikTokで商品を見つけて購入した経験のある500名を対象に、購買行動の傾向を明らかにしました。調査の結果、利用者の36.1%がTikTokを通じて商品を購入したことがあり、特に20代のユーザーにその傾向が強いことが示されています。
情報収集が鍵を握る
特筆すべきは、購入前に追加の情報収集を行うユーザーが92.2%に達したことです。具体的な手段としては、レビューサイト(39.4%)、検索エンジン(38.4%)、サブ投稿の確認(33.6%)、その他SNS(30.2%)などの外部情報源を利用し、商品を慎重に比較・検討していることが分かりました。この結果は、TikTokが商品の発見の場である一方で、実際の購入決定には他の情報源が大きく影響していることを示しています。
購入経路の多様性
次に、TikTokで知った商品の購入先として、最も多いのはAmazon(41.2%)、続いてTikTok Shop(40.6%)、楽天市場(30.6%)でした。これは、ユーザーが自分に合った購入先を選んでいることを示しており、特にTikTok Shopは利用頻度が急増していることが浮き彫りになっています。
さらに、各購入先を選ぶ理由も興味深い結果を示しました。TikTok Shopを選ぶユーザーは、商品の情報やレビューを重視する傾向がありますが、Amazonを選ぶユーザーは全体的な購入体験(手続き、配送、返品の安心感)を重視する傾向にあります。楽天市場を選ぶ人々はポイントの利用や慣れを優先する傾向が見えました。
TikTok Shopの今後の可能性
TikTok Shopの知名度は急速に上昇していますが、ユーザーが他の既存ECサイトを利用する理由も顕著です。調査では、「本来購入先としてFacebook内商品が見つかっていた場合、他のECサイトを選びたい」と考えるユーザーが38.1%、対して34.3%がTikTok Shopを選ぶと回答しました。この結果は、従来のECサイトの利用慣習やポイント制度などが今後も影響を及ぼすことを示しています。
TikTok Shopは、今後、クーポンやセール、安心な決済システムなどを強化することで、利用者数をさらに増加させる可能性があります。また、TikTokが商品の認知を広める役割を果たすだけでなく、企業が出店を通じて話題を呼ぶことで、外部ECサイトでも売上増加が期待されます。
結論
今回の調査を通じて、TikTokはユーザーに商品の発見や興味喚起の場を提供しており、そこからの購買行動は非常に多様化しています。TikTokを出発点とし、ユーザーがさらに多様な情報源を利用して購入を決定するプロセスは、今後も重要な要素となるでしょう。この知見は、企業にとって新たなマーケティング戦略を構築する土台となるはずです。