ボーナスシーズン到来!ITエンジニアのお金に関する意識調査を実施
株式会社PE-BANKは、全国のITエンジニアを対象に「ITエンジニアのお金に関する意識調査」を実施しました。本調査では、サラリーマンエンジニアとフリーランスエンジニアで収入形態やライフスタイルの違いがあることに着目し、ITエンジニア全体の今年のボーナス傾向を調査しつつも、両者の支出や貯金の傾向の違いを明らかにしました。
貯金事情:サラリーマンはコツコツ貯金、フリーランスは貯金に強気?
調査結果によると、サラリーマンエンジニアの53.3%が「毎月一定額を貯金に回している」と回答した一方、フリーランスエンジニアは約半数の26.7%にとどまりました。さらに、ほとんど貯金をしていないと回答したフリーランスエンジニアの割合は39.3%で、サラリーマンエンジニアの20.7%の約2倍という結果に。
一方、お金に関して不安を感じることがあるかと質問したところ、サラリーマンエンジニアの約8割が「不安を感じることがある」と回答したのに対し、フリーランスエンジニアは約7割にとどまりました。
PE-BANKのエンジニアN氏へのインタビューでは、「フリーランスになり、自分でお金の管理をするようになってから、貯金をせずともお金の不安は特にない」との回答がありました。これは、お金に対する知識や意識の違い、プロフェッショナルとしてのスキルに対する自信が貯金事情に影響していることを示唆しています。
年間支出:12月がピーク、フリーランスは税金の影響で3~5月も支出増加
年間で一番支出が多くなる時期を質問したところ、サラリーマンエンジニア・フリーランスエンジニアともに12月が最多となりました。しかし、フリーランスエンジニアは、税金の支払い時期となることが多い3~5月の支出も比較的多い傾向が見られました。
老後への備え:ITエンジニアの3人に2人が投資を実施
調査では、5人に3人のエンジニア(59.3%) が投資をしていることが分かりました。人気の投資先は『新NISA』が55.9%、『株式』が52.0%、『投資信託』が49.2%と特に多く、投資の目的として「老後への備え」と回答した人が最も多い結果となりました。
PE-BANKの取り組み
PE-BANKは、ITフリーランスのエージェント企業として全国12拠点を構え、ITフリーランスやIT人材を必要とする企業の課題解決に取り組んでいます。ITエンジニアのスキルアップのための教育サポートや、ライフプランの設計に役立つウェビナー開催など、ITエンジニアが自分らしく、よりよい働き方を実現できるよう様々な支援を行っています。今後も、ITフリーランスの多様な働き方と企業のIT課題の解決をサポートし、ITを活用した日本の発展に貢献してまいります。
フリーランスエンジニアの声
PE-BANK関西支店所属 フリーランスエンジニア
大手企業のシステム情報部にて勤務、DX関連業務に従事
フリーランス歴25年以上(会社員3年経験)
現在フルリモートワーク
妻・子供(高校2年)の3人家族
「1年の中では、6月が税金による支出が多い傾向にあります。節税対策として毎月積み立て投資をしています。夏季休暇については、フリーランスという働き方を活用して、毎年大型連休や繁忙期を避けて家族との旅行をしていて、今年も計画しています。
サラリーマンエンジニアとの大きな違いは、ボーナスや退職金など、仕事上まとまったお金を得るタイミングがないことが挙げられますが、フリーランスになり早いうちからお金についての知識を高めていったことで、現状特にお金についての不安はありません。」
PE-BANK北海道支店所属 フリーランスエンジニア
公共団体向けシステム開発企業にPMとして従事
フリーランス歴20年(会社員3年経験)
* 未婚
「1年の中では、6月が税金による支出が多い傾向にあります。特に計画的な貯金はしていないですが、税金対策として「iDeCo」をやっていて、収入生活費の確保を目的に投資も行っています。12月にはフリーランス同士の交流の機会も多く、支出が増える傾向があります。
将来について、フリーランスエンジニアという働き方上、プロジェクトごとに仕事を受けるスタイルであることから、プロジェクトが空いたタイミングで少し不安になることもありますが、現状継続的にお仕事をいただけている状況なので、大きな不安はないです。数ヶ月くらいの生活できるくらいの貯蓄は用意しています。」
今回の調査結果からは、ITエンジニアのお金に対する意識や行動に、サラリーマンとフリーランスで大きな違いがあることが明らかになりました。特に貯金に関しては、サラリーマンエンジニアは安定収入を得ていることから、コツコツ貯金する傾向がある一方で、フリーランスエンジニアは収入の安定性に不安を感じながらも、スキルへの自信と金融リテラシーの高さから、貯金よりも投資や将来への備えに積極的な姿勢が見られました。
また、支出に関しても、サラリーマンエンジニアはボーナス時期に集中する傾向がある一方、フリーランスエンジニアは税金の影響で3~5月にも支出が増加する傾向が見られました。これは、フリーランスエンジニアが自分で収入と支出を管理する必要があることから、税金対策や将来への備えを意識した行動をとっていることを示唆しています。
今回の調査は、ITエンジニアという比較的収入が高い層においても、お金に対する意識や行動には個人差があり、働き方やライフスタイルによって異なることを示しています。特に、フリーランスエンジニアは収入の安定性に不安を感じながらも、スキルや知識を活かして自分らしい働き方を追求していることが印象的でした。
PE-BANKが提供しているような、ITフリーランス向けのサポートサービスは、このような不安や課題を解決し、より良い働き方を実現するために非常に重要であると考えられます。今後も、IT業界における働き方改革や人材育成の支援を期待しています。