サイレックス・テクノロジーが誇る無線LANモジュール「SX-SDMAX6E」
サイレックス・テクノロジー株式会社は、6GHz帯に対応した最新の無線LANモジュール「SX-SDMAX6E」を発表しました。この製品は、NXP Semiconductors社製のチップセット「IW623」を搭載しており、Wi-Fi 6/6E技術を活用することで、安定した通信と省電力性を実現しています。
この「SX-SDMAX6E」は、特にバッテリー駆動機器に最適であり、医療や産業用機器の無線化を促進します。従来の2.4GHz帯、5GHz帯に加えて新たに利用可能となった6GHz帯に対応しているため、既存のWi-Fi機器との干渉を回避しつつ、高速通信が可能です。これにより、特に信頼性が求められる医療現場での使用が期待されています。
6GHz帯の利点と困難を克服する
無線通信の世界では、通信の安定性と省電力性が常に求められています。従来は6GHz帯に対応した安定したWi-Fiモジュールの選択肢が限られていましたが、「SX-SDMAX6E」はそのギャップを埋める革新的な存在です。
このモジュールでは、ホストインタフェースにSDIOを採用しており、省電力設計が特徴です。超音波診断装置やインカムなど、高信頼性が必要なデバイスでも安心して使用できる設計が施されています。このように医療・産業機器に求められる厳しい基準をクリアした製品であることが大きな魅力です。
NXPとの強力なパートナーシップ
サイレックスは、2013年からNXPとのパートナーシップを通じて、お互いの技術力を共有しています。この強力な連携により、IW623チップセットの試作段階からともに開発し、信頼性の高い通信を実現しました。
NXPのVice PresidentであるLarry Olivas氏は、「サイレックスの卓越した技術と誠実な努力によって、医療・産業機器に新たな価値をもたらす製品が生まれた」とコメントしています。このような共同努力が、製品の品質向上に寄与しています。
製品の特長と性能
「SX-SDMAX6E」モジュールの主な特長は以下の通りです。
1.
6GHz帯対応: 従来の無線LAN機器との干渉を避けることができ、安定した通信が可能です。
2.
高速通信: Wi-Fi 6/6E技術により、高精細な画像データや音声をスムーズに通信できます。
3.
低消費電力設計: SDIOインタフェースを採用することで、省電力性が向上し、バッテリー駆動の機器でも安心して利用できます。
4.
高品質なドライバ: NXPからの無線LANドライバを基に独自の検証を行い、高品質な製品を提供。
5.
国内生産と長期供給性: IW623チップセットは長期供給プログラムの対象で、安定性が確保されています。
今後の展望
製品詳細については2025年10月に公開予定で、販売は2026年4月を予定しています。興味を持たれた方は、公式サイトを通じて問い合わせを行うことができます。
サイレックスの強みは、製品開発から生産、さらに品質保証までを一貫して行い、産業機器を無線化するための豊富な経験とノウハウにあります。医療機器や産業機械など、様々な分野で新たな価値を提供する「SX-SDMAX6E」に期待が寄せられます。
詳細情報については公式ページもご参照ください:
SX-SDMAX6E製品ページ
会社情報
サイレックス・テクノロジー株式会社は、京都府精華町に本社を構え、機器をネットワークやワイヤレスにつなげる技術を核に研究開発を行っています。産業機械や医療機器においても、その技術力を発揮し確実な接続性を実現しています。