花王「ロリエ」の新しい挑戦
花王株式会社の生理用品ブランド「ロリエ」が進める取り組み、ナプキンの備品化™プロジェクトが話題です。特に「職場のロリエ」と「学校のロリエ」が大きな注目を集めており、最近「2024年日本マーケティング大賞奨励賞」を受賞しました。このプロジェクトは、企業内や学校における生理用品のアクセスを向上させ、安心して働ける環境や学べる環境を提供することを目指しています。
プロジェクトの背景
「職場のロリエ」は、2022年に日本で初めてナプキンをトイレットペーパーと同様に職場のトイレに備品として設置することを推進するプログラムとして始まりました。この取り組みは、突然の生理に対する不安を軽減し、働く人がより快適に過ごせる環境を提供することを目的としています。現在までに、さまざまな業種から賛同を得ており、2025年4月末時点で導入企業は約400社に達しました。
このプロジェクトによるメリットは、働く人が急な生理の際にナプキンの心配をせずに済むことです。生理についてオープンな理解を促進し、職場の文化をより柔軟で inclusive(包摂的)なものに変える一助となるでしょう。また、導入企業側でも従業員の安心を考慮した環境作りが可能となります。
学校での取り組み
一方、「学校のロリエ」は学生たちの健康的な学校生活をサポートするために展開されています。教育機関や自治体と連携し、生徒が安心して生理を管理できる環境を構築しています。若い世代の学生が生理に関してオープンに話せるようになり、心理的な負担が軽減されることを目指しています。
受賞の意義
受賞の際、花王のロリエブランドマネジャーである加藤安友実氏は「トイレットペーパーと同じようにナプキンが備品としてあれば、突然生理が来ても安心して仕事に取り組める未来を作るために、この活動を推進していきたい」とコメントしています。この言葉からも、企業としての使命感が感じられます。
日本マーケティング大賞について
この賞は、2007年に創設され、新しいマーケティング手法やコミュニケーションモデルの開発を促進し、消費者生活の向上と経済・社会の活性化を目的としています。特に今年は、社会的な課題を解決し、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献するマーケティング活動が注目されています。
今後の展望
「職場のロリエ」は、この成功をさらに推進し、より多くの企業に導入が広がることを期待しています。その結果、働く環境が飛躍的に改善されることが期待されるでしょう。生理に関する文化をより健全にし、社会全体の意識が変わることを目指すこのプロジェクトに、今後も注目が集まりそうです。
もっと詳しい情報や導入企業の事例については、「
職場のロリエ」WEBサイトを訪問してみてください。