79億円ダイヤ落札
2017-04-05 22:37:39
史上最高金額越える79億円のダイヤモンド落札の衝撃
史上最高金額のダイヤモンド落札
2017年4月4日、香港においてサザビーズが主催したジュエリーオークションは、その歴史に新たな金字塔を打ち立てました。59.6カラットのファンシー・ヴィヴィッド・ピンクダイヤモンドが、驚愕の金額となる5億5300万香港ドル(約79億円)で落札されたのです。このダイヤモンドは、香港の著名な宝石商Chow Tai Fookによって購入され、「CTFピンク・スター」と名付けられました。
この金額は、2016年に記録された直近のファンシーヴィヴィッドピンクダイヤモンドの世界記録を倍以上も上回る、まさに前人未到の境地です。しかも、これにより美術品を含めたアジアのオークションでの最高落札価格にもなりました。
オークションは、事前登録を受けた複数の入札者によって進行され、その中には香港の宝石商Chow Tai Fookの会長であるDr. Henry Cheng Kar-Shun氏も含まれておりました。彼は電話入札を通じて、このダイヤモンドを手に入れたのです。この落札は、故Dr. Cheng Yu-Tung氏、同社の創業者を偲ぶとともに、ブランド設立88周年の特別な意味も持っています。
「CTFピンク・スター」は、アメリカ宝石学会(GIA)の鑑定において、インターナリー・フローレス(IF)と認定されたものであり、ファンシー・ヴィヴィッド・ピンクダイヤモンドとしては最大の部類に入ります。さらに、その評価には的確な色合いと最高度のクラリティが認められ、ダイヤモンドの中でも非常に希少なType2aダイアモンドとして位置づけられています。これに該当するダイヤモンドは、全体のわずか2%以下しか発見されていない希少なもので、化学的に最も純粋な炭素の結晶を持つとされています。
このダイヤモンドは、1999年に南アフリカのデビアス鉱山で採掘され、裸石の重さは132.50カラットでした。その後、約2年の歳月をかけて研磨及びカットされ、最終的に59.60カラットへと仕上がりました。そのクオリティと美しさは、光透過性に優れ、見る者すべてを魅了するものがあります。
サザビーズの歴史
サザビーズは、1744年にロンドンで設立され、世界で最も歴史のあるオークション会社として名を馳せています。現在、世界40ヵ国に90拠点を持ち、毎年約250のオークションを開催しています。その多彩な分野には、西洋近代美術、現代美術、中国美術、時計、そしてジュエリーといったカテゴリーが含まれています。
日本では、サザビーズジャパンが東京に本社を構え、海外の専門スタッフと日本人顧客との架け橋となるべく、様々なアート関連のサービスを日本語で提供しています。入札・出品、作品の査定、コレクション形成に至るまで、多岐にわたるリクエストに対応し、国内外の顧客の期待に応える努力を続けています。
今回の落札は、宝石商Chow Tai Fookやオークション市場にとっても、大きな意義を持つ出来事となりました。まだまだ評価がされていない美術品や高級ジュエリーの世界において、このような歴史的な瞬間が生まれることは、アーティストやコレクターにとっても刺激的な出来事となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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株式会社サザビーズジャパン
- 住所
- 東京都千代田区麹町1-7フェルテ麹町ビル3F
- 電話番号
-
03-3230-2755