災害時に役立つコンテナと小屋の販売開始
株式会社ピースノート(本社:栃木県宇都宮市)は、内閣府が推進する「災害対応車両登録制度」に調整法人として認定されました。この制度は、災害が発生した際に自治体や関連機関からの要請に応じて、指定されたコンテナや木造ユニットを全国に提供することを目指しています。具体的には、登録条件を満たすコンテナや小屋の販売と、登録申請が本格的にスタートします。
災害対応車両登録制度について
この制度は、2025年に開始される予定で、避難所や住居、トイレの用途など、多岐にわたる自走型や牽引型の車両が対象です。調整法人としての役割は、支援を必要とする行政や事業者と、条件を満たす車両を保有する企業との仲介を行います。ピースノートでは、避難所の配置を主な目的に、これらの車両の調整を進めています。
詳細は、内閣府の公式サイトを通じて確認できます。
「フェーズフリー」の発想から誕生した提案
ピースノートは、災害時だけでなく、普段の生活でも使える製品作りを目指し、「フェーズフリー」という理念を掲げています。従来の防災専用品は、コストがかかる上に使わないままであることが多いという課題に直面しています。ピースノートは、日常生活で快適に使用できるものが、いざという時に役立つことを重視しています。例えば、避難所としての迅速な設置が可能なタイプのコンテナや小屋を開発しました。
「令和6年能登半島地震」に見る支援の実績
ピースノートは、最近発生した能登半島地震においても、コンテナを利用したモバイルクリニックを通じて地域支援に貢献しました。石川県からの依頼に基づき、医療設備を設置したコンテナを提供しました。これにより、被災者および支援活動を行う方々のサポートが実現しました。具体的には、陰圧設備を搭載した医療用コンテナや、通常は応接室として使用されていたコンテナを改装し、医療用施設として再利用しました。
繁雑化する災害時の避難所環境と新製品開発
近年、自然災害が頻発し、その影響で避難所のプライバシーや衛生環境が問題視されています。これに対応するため、ピースノートは新たに木造の小屋『MokuSeed(モクシード)』を開発しました。この製品は、日常生活では快適な休憩室として利用でき、災害時には迅速に設置可能な設計となっています。2025年には、長野県軽井沢町に第一号を設置する予定です。
今後の展望と活動
今後、ピースノートは「災害対応車両登録制度」の調整法人として、更なる対応力を高めていく予定です。トイレコンテナやシャワーコンテナなどの新たな製品展開を進めながら、全国の企業や自治体と連携を強化し、持続可能でレジリエントな社会の実現に向けた取り組みを続けていきます。私たちは、普段からの備えが大切であることを広めていきたいと考えています。
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