瀬戸くらし研究所
2022-09-13 10:00:11
瀬戸市の商店街を活性化する「瀬戸くらし研究所」プロジェクト開始
瀬戸市の商店街が新たな風を吹き込む
愛知県瀬戸市に、商店街の活性化を目指す「瀬戸くらし研究所」が誕生しました。全国的に商店街が空き店舗の増加に直面している中、瀬戸市でも状況は変わりません。ここでは、商店街の空き店舗率が25%にも達する中、新たな取り組みが始まります。
現状の課題
社会的背景として、高齢化や人口減少の影響で全国的に商店街の空き店舗率が上昇しています。特に昭和初期から続く商店街は、老朽化が進み、改修が必要な建物も多く見られます。さらに、新規出店を希望する事業者からは、交通の便が良くないことや、初期投資の大きさがネックとなるケースが非常に多いと語られています。
ただ、最近では商店街の持つ温かみや魅力が再認識され、出店希望の声も増えています。その中で「瀬戸くらし研究所」は、これらの課題を解決するための新たな拠点として期待されています。
くらし研究所の特徴
「瀬戸くらし研究所」は、以下の三つの柱を中心に運営されています。第一に、観光客が気軽に訪れ、地域の情報を収集できるスペースを提供。第二に、陶芸やアートなどクリエイターが自らの作品を発表できる場を用意。第三に、地域住民の日々の生活を楽しくするための体験型の商店街を目指します。元々の洋装店の雰囲気を残しながら、新たな楽しみの場として生まれ変わります。
チャレンジしやすい環境の整備
新規出店のハードルを下げるために、くらし研究所内には小さな飲食ブースが三つ設けられ、客席は共用で用意されます。この仕組みによって、初期投資を抑えることができ、様々な業態のテストマーケティングも行えるようになります。また、将来的に商店街に出店する際にはシェア工房を活用することで、工事費を抑制できる環境も整います。
地域への想い
高齢化や人口減少が進む中、商店街を維持するためには新しい取り組みが不可欠です。「いつかやってみたい」という夢を形にし、地域を盛り上げることが、本プロジェクトの目指すところです。くらし研究所のコンセプトは「私の妄想発酵、街の賑い醸造」として、地域に賑わいを生み出すための仕組みを整えています。
今後の展開
第二の目標として、持続可能な地域の実現が掲げられています。陶器の廃棄物を再利用したワークショップの開催や、地域の価値を再認識する活動を通じて、地域の豊かな暮らしを持続する仕組みを創ります。また、クラウドファンディングも行っており、地域の場所作りに参加したいというオープンな姿勢が、地元の人々や訪れる人々に向けて発信されています。
このプロジェクトを通じて、瀬戸市は商店街の活性化だけでなく、地域全体の魅力を引き上げることが期待されています。瀬戸市の新たな未来がどのように展開されていくのか、注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社きんつぎ
- 住所
- 愛知県瀬戸市西茨町111-80瀬戸くらし研究所
- 電話番号
-
0561-50-2636