ウィルゲートとスタートアップコネクトが業務提携
株式会社ウィルゲートと株式会社スタートアップコネクトは、企業の成長からEXIT(事業の売却・譲渡手段)までを支援するための業務提携を発表しました。特に、日本におけるスタートアップのEXIT戦略は、IPOが中心であり、M&Aがあまり一般的ではないという課題を解決することを目指しています。
業務提携の背景
海外のスタートアップはM&AをEXITの主な手段として位置づけていますが、日本では依然としてIPOが主流です。しかし、最近の市場環境の変化により、出口戦略が多様化しており、M&Aを選択する企業も増えてきています。このような状況下、ウィルゲートは、ベンチャー・IT領域に特化したM&A支援を通じて、起業家とサポーターをつなぐ役割を果たしています。
スタートアップコネクトが運営するマッチングプラットフォーム「スタコネ」は、これまでスタートアップとサポーターとの関係を構築し、企業価値の向上に寄与してきました。この両社の連携により、スタートアップの成長とEXIT戦略を一体的に支援することが可能となります。
提携の具体的な取り組み
今回の提携により、ウィルゲートとスタートアップコネクトは以下の取り組みを通じて、スタートアップエコシステムの活性化を目指します。
1.
M&Aおよび事業承継のマッチング:企業がM&Aを希望する際に、ウィルゲートが提供するネットワークを活用します。これにより、適切なマッチングを促進します。
2.
EXIT戦略の支援体制強化:両社の専門知識を活かし、起業家が納得のいくEXITを実現するためのサポートをしていきます。
3.
スタートアップエコシステムの活性化:EXITを通じた挑戦の循環を生み出すことで、次世代の起業家が活躍できる環境を整えます。
各社の代表者メッセージ
ウィルゲートの吉岡 諒専務取締役は、「M&Aは日本の若手起業家にとって、IPOと同様にクールな選択肢であるべき」と語っています。彼は、進化するスタートアップ環境において、M&Aの文化を広めたいと明言しました。
一方、スタートアップコネクトの寺岡 大介代表取締役は、EXIの重要性を強調し、起業家が納得できる形で事業を次のステージへとバトンパスする環境の構築を目指しています。「EXITは新たな挑戦への出発点である」と彼は述べており、両社の提携によって持続的な価値創出の循環を形成することを指摘しました。
ウィルゲートのサービス概要
ウィルゲートは完全成功報酬型のM&A仲介サービスを提供しています。設立から約5年での成約実績は83件を超え、高いスピードと実効性で顧客からの信頼を得ています。豊富な顧客基盤を活かし、シナジーの高い買い手企業の紹介や、売却条件の交渉支援を行っています。
スタートアップコネクトのサービス概要
スタートアップコネクトは厳選されたスタートアップ企業とサポーターをつなぐプラットフォーム「スタコネ」を運営しています。サービス提供開始から数年で、サポーター会員は250名を超え、高い成長性を示す企業が登録されています。会員同士の交流を促進し、ビジネス機会を創出しています。
結論
ウィルゲートとスタートアップコネクトの今回の提携は、国内のスタートアップシーンに新たな風を吹き込み、若手起業家にとって広範なチャンスを提供するものです。今後の動きに注目です。