楽しく学んで自分を知ろう!追手門学院高校生徒が開発した「語れるすごろく」がクラウドファンディングで商品化を目指す
大阪府茨木市にある追手門学院高等学校の生徒たちが、楽しく自己理解を深められる教育教材「語れるすごろく」を開発しました。この教材は、小学校の授業や企業イベントで自己理解を促すツールとして活用され、高い評価を得ています。生徒たちは、この「語れるすごろく」を本格的に商品化するため、クラウドファンディングで資金調達を開始しました。
「語れるすごろく」は、追手門学院高等学校創造コース3年生の山崎凜さん、古川元晴さん、中村颯希さんの3人によって開発されました。きっかけは、高知県への探究プログラムでの体験でした。地元の人に自分の高知愛について知ってもらうため、すごろくを作成したところ、すごろくを通して対象への理解が深まることに気づき、自己理解を深める「語れるすごろく」を開発するに至ったのです。
「語れるすごろく」は、他者との“違い”を知る「TALKマス」、自分と他者の認識の“ずれ”を知る「EVENTマス」、自分を振り返る「STOPマス」の3種類のマスと、それぞれのマスで使用するカードで構成されています。複数人で協力してサイコロを振り、マスを進めていく中で、自分の価値観や他者との違いについて考え、対話を通して自己理解を深めていきます。
「語れるすごろく」には、追手門学院高等学校創造コースで培われた「自分を知る」「他者を知る」「協働する」という学びが活かされています。創造コースでは、独自のカリキュラムを通して、生徒たちが自分自身や周りの人々について深く理解し、協働して課題解決に取り組む力を育んでいます。
2023年9月の開発以降、「語れるすごろく」は、高知県の小学校の進路学習や大阪で行われた企業研修会などで活用され、高い評価を得ています。また、2024年6月には、一般財団法人活育財団が主催する「Next Education Award 2024」において、中高生の部で最優秀賞を受賞しました。
これらの実績を背景に、生徒たちは「語れるすごろく」を本格的に商品化するため、古川元晴さんを代表に「わたがし」として起業し、クラウドファンディングで活動資金を集めることを決意しました。クラウドファンディングは、2024年7月5日から開始されており、多くの人々の支援を募っています。
「語れるすごろく」は、単なるゲームではなく、自分自身と向き合い、他者との違いを受け入れることを学ぶための貴重なツールです。この教材が、多くの人々の自己理解を深め、より良い人間関係を築くためのきっかけとなることを期待しています。
クラウドファンディングサイト:
https://camp-fire.jp/projects/view/758932