DX進展に必要な変革
2024-10-17 15:17:52

経営領域のDX進展に必要な変革とは?企業の方針と現場の意識をつなぐカギ

経営領域のDX進展に必要な変革とは?



DIGGLE株式会社が開催した座談会では、「優先度は高いのに進まない経営領域のDX」をテーマに、経営管理のデジタル化についての考察が行われました。この座談会には、株式会社CINCの雨越仁氏とHENNGE株式会社の小林遼氏が参加し、企業のDXに関する現実的なアプローチや課題について議論しました。

背景と現状



経済産業省の報告によれば、企業のDXの取り組みは進んでいるものの、特に経営領域におけるデジタル化は十分とは言えません。実際、DX推進を担当する企業の調査では、経営管理の領域でのDX優先度は高いものの、実行に移している企業は半数にも満たない状況です。

この問題を解決するためには、既存のやり方を見直し、柔軟な姿勢で変化を受け入れる必要があります。特に大企業と中小企業では、DXの進捗状況に違いが見られ、中小企業ではまだ「経営管理は重要」という認識が広まっていないことが指摘されています。

座談会での議論



雨越氏は、CINCでの経験をもとに、経営領域におけるDXの具体的な影響について語ります。特に「DIGGLE」を活用することで、事業部門が自ら数字を意識して管理する文化が根付いたと述べました。これは、全員が同じデータをリアルタイムで見えるようになることで、各自の責任範囲が明確になり、意識改革が進んだためです。

一方、小林氏も自身の経験から、経営数値の可視化がもたらすポジティブな変化について言及しました。目標や実績が数値で可視化されることで、現場の意識が高まり、計画達成に向けたプレッシャーが良いエンゲージメントを生むと述べています。

なぜDXは進まないのか



議論は、なぜ日本の経営管理領域のDXが進まないのかというテーマに移ります。両氏は、特に日本企業のコンサバティブな文化が影響しているとの意見で一致しました。企業ごとに必要なシステムやデータが異なるため、標準化が難しく、結果として各部署で独自の管理シートが生まれることが多いとのことです。

また、小林氏は、金融機関との連携がDXの進展を妨げる要因の一つであると指摘。特にお金に関する情報は取り扱いが厳重で、システム導入のハードルも高いという現実があります。

経営DXを進めるために



ここで提案されたのは、デジタル化を進める際に経営者が経営数字の重要性を理解し、データに基づいた意思決定がいかに企業成長に貢献するかを啓発することです。特に中小企業においては「経営管理の重要性」が広まっていないことが課題であり、意識改革が急務です。

また、両氏は「小さな成功体験を積むことの重要性」も強調しました。気軽に試せるツールやプロセスから始めることで、少しずつ変化をもたらすことができるとしています。

まとめ



結局、経営領域のDXを進めるには、組織全体の意識改革とマインドセットの転換が必要不可欠です。新しい方法への移行や意識改革には時間と労力がかかりますが、それを乗り越えた先には企業の持続的な成長が待っていることでしょう。まずは小さな一歩を踏み出し、徐々に変革を進める姿勢が、企業全体のデジタルシフトを実現すると確信しています。


画像1

画像2

会社情報

会社名
DIGGLE株式会社
住所
電話番号

トピックス(経済)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。