AcceleBody、学会での発表で理学療法の未来を切り開く
2025年10月から11月に開催された「第23回日本神経理学療法学会 学術集会」と「第13回日本運動器理学療法学会 学術集会」において、
AcceleBody株式会社が新たな歩行解析システム「GaitForce」を披露しました。このシステムは、関節にかかる負荷を可視化することに特化しており、理学療法の領域における新しい研究や教育の可能性を広げています。
背景の探求
理学療法の分野では、目視による評価が依然として主流ですが、それには限界があります。動作や姿勢の評価を数値化する力学解析は、研究用では使用されることがありますが、臨床では専門知識が必要なため、導入が進まないのが現状です。
AcceleBodyは「誰でも使える力学解析」を目指し、カメラ1台で人の動きを簡便に計測し、関節にかかる力を推定・可視化する技術を開発しました。これにより、理学療法士が臨床や教育、研究の現場で、この技術を活用することが可能となります。
学会での発表内容
日本神経理学療法学会
2025年10月31日から11月1日にかけて、日本神経理学療法学会では、
青木治雄が「新しい技術の開発と理学療法士の役割」というランチョンセミナーにおいて講師として登壇しました。彼は「力まで見えるカメラで拓く研究・臨床・教育の未来」というタイトルの講演を行い、新たなリハビリテーションの可能性について語りました。
日本運動器理学療法学会
続いて、2025年11月22日から23日にかけて開催された日本運動器理学療法学会では、企業共催セミナーが実施され、埼玉県立大学の金村教授と青木が登壇しました。金村教授は臨床現場での力学解析システムの活用事例を紹介し、青木はGaitForceの進展と臨床応用の可能性について語りました。また、一般口演にて、RGB-Dカメラを利用した関連発表も行われ、多くの参加者の関心を集めました。
参加者からの反響
参加者へのアンケート結果では、96%がセミナーに満足し、92%がAcceleBodyの製品を使ってみたいと回答しました。多くの声が寄せられましたが、特に「力学情報を手軽に扱えるようになるとは思わなかった」「臨床現場での実用性が高い」といった肯定的な意見が目立ちました。この技術が臨床現場でどのように応用されるかについて、参加者たちは具体的なビジョンを持つようになったようです。
代表者のコメント
AcceleBodyの代表、
中村綾太は「理学療法士は患者の動きを常に観察していますが、力学情報を扱える環境はまだ十分ではありません。我々は誰もが使える力学解析を実現し、研究者と臨床現場を結ぶ新しいインフラを構築したいと考えています」と述べました。今回の学会で関心を得られた点を活かし、今後は大学や医療機関と協力し、さらなる技術展開を目指していく意向を示しました。
AcceleBody株式会社について
AcceleBodyは、東京都豊島区に本社を置き、2023年12月に設立されました。新たな技術で理学療法の未来を切り開く企業として、注目を集めています。詳細は公式ウェブサイトにて確認できます:
AcceleBody公式サイト。