トレードログとMOBIの新たな挑戦
トレードログ株式会社は、2023年のグローバルバッテリーパスポートシステム(GBPS)の初年度を成功裏に終えたことを発表しました。このプロジェクトは、モビリティ業界のブロックチェーン推進を目指す国際的なコンソーシアム「MOBI」が主導しています。トレードログは、アンリツ株式会社、株式会社デンソー、日置電機株式会社、本田技研工業株式会社、マツダ株式会社、日産自動車株式会社、株式会社オリエントコーポレーションと共に、このプロジェクトに参画しています。国際的なコンソーシアムでの共同作業は、業界の変革を促す重要な意味を持っています。
プロジェクトの概要と成果
t他社と協力して進められたWorld Wide Web Consortium(W3C)の分散識別子(DID)を用いたIntegrated Trust Network(ITN)上のノードの設立と運用は、バッテリーパスポートを多くのブロックチェーン上で同時にサポートする新しい試みです。この取り組みにより、単一の組織やブロックチェーンに依存せず、機能性と持続可能性の両立を図ることができました。多くのバッテリーパスポートソリューションがデータの公開に重点を置く中、トレードログが開発した「Citopia GBPS」は、専有データの安全な共有を重視し、規制遵守を促進しています。これは、機密データを保護しつつ、国境を越えたデータの相互運用性を実現する際に役立ちます。
今後の展望
トレードログは今後、MOBIコンソーシアム内での活動を通じて、ブロックチェーン技術を活用した新しいビジネスモデルの研究や、業界ルールと標準規格の策定を進める予定です。脱炭素社会の実現を目指し、社会的な意義を持つプロジェクトに積極的に取り組んでいく方針です。このような技術革新が、未来のモビリティ産業をどのように変えていくのか、我々は注目せざるを得ません。
MOBIコンソーシアムの役割
MOBIは2018年5月に設立された、世界最大規模のモビリティ業界向けブロックチェーン推進コンソーシアムです。100以上の会員企業や組織が参与し、自動車メーカーやスタートアップ、さらには政府機関もメンバーとして参加しています。その活動は多岐にわたり、分科会の運営や国際会議の開催、Web3に関する教育プログラムの提供などが行われています。MOBIの取り組みは、業界全体の技術革新を加速させる役割を果たしています。
トレードログ株式会社について
トレードログ株式会社は2018年に設立され、ブロックチェーン技術の導入とデータの活用を促進するビジネスモデル変革支援を行っています。特にGX領域において、バッテリーや電力のトレーサビリティに関する多数のプロジェクトに関与しています。トレードログの技術と知見が、今後のモビリティ産業の進展にどのように寄与するのか、さらなる期待が寄せられています。
このプロジェクトは、未来の持続可能な社会を実現する上で、重要な一歩となりました。ブロックチェーン技術がどのように我々の生活に影響を及ぼすのか、その行く先を見守ることが必要です。