食品ロス削減実験
2024-09-13 13:20:43

ネッスー、ライフコーポレーションとSFAが食品ロス削減に向けた実証実験を開始

ネッスー、ライフコーポレーションおよびSFAが手掛ける食品ロス削減実証実験



ネッスー株式会社が、株式会社ライフコーポレーションと一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会(SFA)と連携し、食品ロス削減に向けた実証実験を行うことが発表されました。これは、まだ食べられるのに販売ができなくなった農産品や日配食品を、支援を必要としている団体や家庭に寄贈するモデルを確立することを目指しています。

実証実験の背景



本実証実験は、環境省の「令和5年度 食品の消費行動に伴う食品ロス削減対策導入モデル事業」に採択されています。これにより、ライフコーポレーションの足立区の店舗で行われる予定で、地域のこども食堂やひとり親世帯への食品寄贈が行われます。

現代の問題として、食品ロスが挙げられます。小売店では、需要予測の精度向上に取り組んでいますが、依然として一定量の廃棄が発生しています。これに対処するため、寄贈を通じて地域貢献を実現する手法が取られることが増えてきました。

食品寄贈の新しい試み



新たに導入されるこのシステムでは、賞味期限や消費期限が短い生鮮食品や日配食品の寄贈が難しいという従来の課題を解決することを目指しています。これまでは中心となっていたのは常温保存可能な加工食品に限られていましたが、寄贈先のこども食堂は活動頻度が月に1~2回であるため、寄贈の機会が限られていました。

今回の実証実験では、ネッスーが開発した食品寄贈プラットフォームを活用し、リアルタイムで寄贈商品情報を発信。これにより、支援が必要な地域のこども食堂やひとり親世帯が、必要な食品をその日のうちに受け取れる仕組みが構築されます。これにより、食品ロスの相当を削減し、社会的な支援を充実させることが期待されています。

実証実験の詳細



この実証実験は、2024年10月から11月までの期間、ライフコーポレーションの「ライフ扇大橋駅前店」で実施されます。対象となるのは、農産物(野菜や果物)および日配食品。実証実験には、近隣のこども食堂4団体と、支援を必要とするひとり親世帯約20世帯が参加します。

全体スキームは次のように構築されます:
1. ライフコーポレーションは店舗で発生した寄贈可能な食品情報をネッスーのプラットフォームに登録。
2. 登録された寄贈商品は店舗内の受け渡し用冷蔵庫に格納されます。
3. ネッスーはこれらの情報を実証実験参加者にリアルタイムで提供。
4. 参加者はプラットフォーム上で商品を選び、スマートフォンの開錠キーを使って商品を受け取ります。

この取り組みにより、食品ロスの大幅な削減と、生活支援が必要な方々への寄贈の両立が図られることが期待されています。

企業と団体の概要


  • - 株式会社ライフコーポレーション:スーパーマーケットチェーンを運営。
  • - 一般社団法人サスティナブルフードチェーン協議会:食品ロス削減等を目指すネットワークです。
  • - ネッスー株式会社:こどもの機会格差解消を目指すスタートアップ。

この実証実験が成功を収めることで、地域に新たな形の食品寄贈が定着し、さらなる食品ロス削減の波が広がることを期待したいです。


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会社情報

会社名
ネッスー株式会社
住所
東京都世田谷区代沢4丁目44-4
電話番号
03-6453-2777

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