新たなAI挑戦
2021-04-23 10:30:02

筑波大学発のAIスタートアップ『株式会社ラブマシーン』設立の背景とは

筑波大学から新たに生まれたAIスタートアップ『株式会社ラブマシーン』



2021年3月31日、つくば市に新たなAIスタートアップが誕生しました。筑波大学を母体とする『株式会社ラブマシーン』は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する革新的な人工知能システムの企画・研究・開発を行う企業です。この会社の設立にはどのような背景があるのでしょうか。

AIの現状と設立の背景



最近では、「データは王である」という考え方が揺らぎつつあります。『ラブマシーン』の設立者たちは、AIのコモディティ化が進んでいる現状において、次のステップを模索することが重要であると考えました。消費者が求めるのは単なるデジタル化ではなく、「体験」や「価値」そのものなのです。

特に、DXの成功率が70%に満たないという現実に直面し、設立者たちは“D”としてのデジタル化ばかりが注目され、“X”の体験が軽視されることに危機感を抱きました。成功に向かうためには、デジタル化の目的は何か、その価値を再定義する必要があるのです。

DXの失敗要因と成功策



成功するための方程式として、たとえば「価値=機能×データ」の関係が挙げられます。しかし、技術そのものがフォーカスされがちです。『株式会社ラブマシーン』では、価値を生み出すサービスや体験のデザインに注力しています。

効果的な開発手法としては、まず課題をヒアリングし、ユーザーのニーズに合わせたサービスを生み出す「価値駆動型開発」が重要です。このアプローチによって、ユーザーの真の要望に応えた製品やサービスの提供を目指しています。

主力製品とサービス



『ラブマシーン』の代表的な製品は、伝わるロープレ支援AI「Mimik」です。このAIシステムは、営業や接客のシーンにおいて、カリスマ性やコミュニケーション力を数値化し評価することができます。ユーザーはこのシステムを通じて、効果的なトーク力や信頼形成の技術を習得し、営業の質を向上させることが可能です。

また、『ラブマシーン』はビデオチャットツールとの連携により、ウェブ会議の分析も行うことで、リモートワークの流れに対応したソリューションを提供しています。

組織全体のコミュニケーション活性化を実現



さらに、『Communication Design Examination and Execution (CDX)』では、心理学サーベイとネットワーク解析を組み合わせ、企業のコミュニケーションを活性化するための支援を行っています。具体的には、オフィスのデザインや組織運用を見直すことで、より良い労働環境を創造することを目指しています。

企業のビジョンと今後の展望



『株式会社ラブマシーン』の代表、坂本航太郎氏は、AIの最前線に立ち、技術の進化を利用して社会的価値を生み出す企業づくりに力を入れています。今後もデジタルトランスフォーメーションの新しいカタチを探求し、業界の先駆者として前進していくことでしょう。

茨城県つくば市に新たに生まれた『株式会社ラブマシーン』。これからの活躍が期待される企業です。

会社情報

会社名
株式会社ラブマシーン
住所
茨城県つくば市吾妻2-5-1つくば市産業振興センター
電話番号

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