栃木にて新たな支援者ケアの取り組み
2024年3月23日、栃木県小山市の特別養護老人ホーム栗林荘にて、対人支援に携わる方々を対象とした「支援者ケア・ワークショップ」が開催されます。このワークショップは、社会福祉法人丹緑会が、任意団体helpwellと共催で行い、参加者が疲弊を減らすための基盤作りを目的としています。
バーンアウトの深刻な現状
対人支援の仕事は、多くの場合、他者の命を扱う非常に重い責任を伴います。そのため、支援者自身がバーンアウト、すなわち燃え尽き症候群に陥るリスクが高く、これは社会的な大きな問題です。厚生労働省によると、精神的な疾患による労災請求が医療・福祉業界で最も多いというデータもあり、教育現場でも精神疾患を抱える教員数が増加し続けています。このような状況から、支援者のケアを行うことは急務とされています。
ワークショップのプログラム
ワークショップでは、「それでも私が支援・ケアに関わる理由」をテーマに、自分自身を省みる時間を持ちます。ファシリテーターには、小さな対話の場「アワイロ」の石川氏と、丹緑会のスタッフが参加。参加者同士の対話を深めるだけでなく、「カラぺ(カラリエーションペーパー)」というツールを使用して、自己の感情や思考を可視化し、内面を探る活動も行います。自分自身と向き合う大切な機会となるでしょう。
参加方法と詳細
開催概要:
日程: 2024年3月23日(日) 13:00~16:00
場所: 特別養護老人ホーム栗林荘(栃木県小山市塚崎463-1)
定員: 先着15名
参加費: 無料(任意のカンパ制)
申し込み締め切り: 3月22日(土)
参加条件: どなたでも可能(医療、福祉、教育関係者や、家庭内でケアを行う方など)
参加希望者は、
こちらから申し込みができます。
支援者ケアの重要性
今回の取り組みは、helpwellが「支援者ケアを常識にする」というビジョンのもと、全国にバーンアウト予防基盤を広めることを目的としたイベントです。参加者が自分自身を労わるための時間を持ち、同時に他者を支える力を改めて実感することが期待されています。
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最後に
社会福祉法人丹緑会は、福祉事業を通じて地域に貢献し、支援者たちの心身の健康を守るための活動を展開しています。ご関心のある方はぜひご参加を検討ください。これからも支援者が安心して活躍できる社会の実現に向け、共に歩んでいくことが求められています。