赤坂に新たな国際拠点「東京ワールドゲート赤坂」が誕生

東京の中心、赤坂で大規模な複合開発プロジェクト、「東京ワールドゲート赤坂」が8月に第1期の竣工を迎え、26日にその竣工式が行われました。このプロジェクトは、森トラスト株式会社とNTT都市開発株式会社の共同によるもので、国家戦略特別区域に位置しています。これにより、赤坂の国際競争力が一層強化されることが期待されています。

「東京ワールドゲート赤坂」の街区コンセプトは「Next Destination」で、オフィスや国際水準のホテルを含む施設が設けられています。ここでは従業員のエンゲージメント向上を意識したオフィスフロアや、観光客向けの高級ホテル、サービスアパートメントなど、多彩な機能を備えた空間が実現します。また、赤坂の歴史や文化を発信する施設の設立や、大規模な緑地整備も計画されており、ビジネスと観光の双方から世界中との架け橋となることを目指しています。

第1期の竣工を受け、すでに「メディカルスクエア赤坂」が先行開業しています。そして第2期の完成に向けて、心身の健康や生産性を重視したウェルビーイングな街を創造することを目指しています。この中には、日本初進出となる外資系ラグジュアリーホテルの誘致や、赤坂氷川神社と「東京ワールドゲート赤坂」を結ぶ快適な歩行通路の整備が含まれています。

具体的な街区の概要は以下の通りです。街区名は「東京ワールドゲート赤坂」で、主要建物として赤坂トラストタワー、NTT赤坂ビル、ATT EASTが設置されます。これらの建物は、それぞれ東京都港区赤坂に位置し、敷地面積は約17,980㎡、延床面積は約236,200㎡に及びます。

「赤坂トラストタワー」は地上43階、地下3階建てで、オフィスやホテル、サービスアパートメントなど多様な用途に利用される予定です。敷地面積は約13,100㎡、延床面積は約208,000㎡と、非常に大きな規模です。建設は2021年1月に始まり、2025年10月に第2期が竣工予定です。

このプロジェクトは、森トラスト株式会社とNTT都市開発株式会社の手によるものであり、両社は、それぞれが持つ知見やノウハウを活かしながら、赤坂地区の発展に寄与することを目指しています。森トラストは全国的にホテルやリゾートの開発も手がけており、NTT都市開発はICT技術のコラボレーションを通じて街づくりに貢献しています。

新たに誕生する「東京ワールドゲート赤坂」は、国際的なビジネスの場はもちろん、観光や文化の発信地としてもその役割を果たすことが期待されています。赤坂の魅力をさらに引き出す拠点として、今後の動向から目が離せません。