坂角総本舖、台湾初出店!
愛知県東海市に本社を構える株式会社坂角総本舖が、2025年9月24日に台湾・台北市の新光三越南西店に常設店舗をオープンすることが決まりました。これは同社にとって台湾での初めての常設店舗であり、海外での展開は2011年にオープンしたシンガポールの髙島屋店に続くものです。
海外展開の背景
坂角総本舖は創業120周年を迎えた2009年から、海外出店を本格的に進めてきました。「海老せんべい〈ゆかり〉の美味しさを世界中に知ってもらいたい」という理念の元、シンガポールへの出店を果たしましたが、当初は煎餅というスナックが地元であまり認知されていなかったため、試食などのプロモーション活動を続けました。結果的に、シンガポールのお客様の中には日本人に加え、地元の方々も訪れるようになり、店舗は賑わいを見せています。
台湾出店の経緯
そして次なるステップとして、台湾市場に目を向け、2018年には2回にわたるテスト販売を行いました。その結果、多くの台湾のお客様から「また〈ゆかり〉を食べたい」「台湾まで発送してほしい」という嬉しい声が寄せられ、台湾の味覚が日本に近いことも理解することができました。しかしながら、コロナウイルスの影響で出店計画は一時的に中断されましたが、今回の店舗オープンが実現に至りました。
常設店舗の詳細
新光三越台北南西店は、台北市中山区の南京西路12号に位置し、営業時間は午前11時から午後9時30分。金曜日、土曜日、祝前日は午後10時まで営業しています。電話での問い合わせは、店舗直通の02-2525-1580で受け付けています。台湾に住む皆様にとって、手軽に本場の海老せんべいを楽しめる貴重な機会となることでしょう。
海老せんべい〈ゆかり〉の魅力
海老せんべい〈ゆかり〉は、江戸時代に尾張徳川家に献上された「えびはんぺい」から由来しています。七割以上が海老の身で構成されており、新鮮な海老を丹念に焼き上げたその味わいは、豊かな風味と香ばしさを誇ります。二度焼きにより、極めて風味豊かなスナックとして仕上がっています。
坂角総本舖の歴史
1889年に創業した坂角総本舖は、始祖である坂角次郎の名を冠した会社です。以来、海老せんべい〈ゆかり〉を中心に、自然の恵みを生かしたお菓子づくりを行い続けてきました。2025年4月には創業136周年を迎えることが予定されており、さらなる成長と発展に期待が寄せられています。台湾でもその伝統と技術を生かした新たな挑戦が始まることでしょう。
台湾の皆様にとって親しみやすい味を提供し、坂角総本舖の魅力が広がることを願っています。これからの台湾での展開に注目が集まります。