デジタルハリウッド大学(DHU)が2025年度の新入生研修を鹿児島で開催しました。この研修は、オンラインセッションと合宿を組み合わせたハイブリッド形式で実施され、278名の新一年生が参加しました。この新入生研修は、学生が地域振興やクリエイティブなアイデアを考えるための重要なステップとなっています。
研修の背景
デジタルハリウッド大学は2005年に設立され、映像やデジタルコンテンツを学ぶ学生に対して、新入生研修を毎年4月に行っています。これまで、学生たちはロサンゼルスへの海外研修や、国内の観光地での研修を通じて多様な経験を積んできました。特に2020年から2022年までは新型コロナウイルスの影響で完全にオンラインの形式が採用されていましたが、2023年からは合宿研修も再開されました。今回は「超5分間!僕たちの考えるクリエイティブシティ」というテーマで、鹿児島市の魅力を再発見する研修が展開されました。
研修の内容
研修の初日には、Zoomを利用した全体セミナーと小グループワークが行われました。学生たちは事前に偏愛マップを作成し、自分や同級生の「好き」について話し合うことで、メンバー間の相互理解を深めました。この後、福岡県で活躍するゲスト講師から地域振興や街づくりの重要性についての講演を受け、さらにダイナミックなアイデアが創出されました。
研修の二日目は映像制作に向けた準備が進められ、特にスマートフォンを使った映像制作に関する講座も行われました。この日の夕方には、ウェブコンテンツを制作するゲストから、クリエイターにとっての生活や働き方についての講話がありました。
三日目には鹿児島に移動し、全292名が現地に到着。学生たちは市内見学を楽しんだ後、初めて対面での夕食を共にし、地元のクリエイティブ産業に関する講義を受けました。この講義は、鹿児島市役所の産業局のメンバーが行い、学生たちに地域での移住に関する貴重な情報を提供しました。
四日目はフィールドワークの日で、学生たちはいくつかのグループに分かれ、地元の観光名所やクリエイティブなスポットを訪れました。彼らは映像素材を集め、地元の人々へのインタビューを行いながら、作品制作に向けて動きました。そして、夜には編集作業を行い、最後の作品を仕上げる準備を整えました。
五日目は鹿児島市内を見学し、最後の編集作業を行った後、帰京の途につきましたが、悪天候による航空便の遅延が影響し、帰京の日が変更される事態となりました。それでも学生たちはこのトラブルを楽しむことで、研修を無事に終えることができました。元々は鹿児島で対面発表を行う予定でしたが、最終的な発表はオンラインで行われ、学生たちの優れた作品が紹介されました。
未来に向けて
この研修を通じて、学生たちは創造力を駆使し、新しいアイデアを生み出す力を磨くことができました。デジタルハリウッド大学は今後もこのような実践的な研修を通して、学生たちが未来社会に求められるクリエイターとして成長できるようサポートしていく方針です。地域への理解と新しい価値観をもたらす彼らの活動は、今後の文化や産業に変革をもたらすかもしれません。改めて、このような研修を実施することの重要性が再確認されました。
学びを深めた新入生たちのこれからの活躍が楽しみです。