福岡の療育活動
2023-06-30 09:00:02
福岡の理学療法士が語る、療育活動の重要性とその実践法
福岡の療育活動の新たな視点
福岡県で放課後等デイサービスを運営する理学療法士が、最近開催された講演会で「理学療法士の視点から見る療育活動」について語りました。この講演会は、児童福祉分野における理学療法士や作業療法士の数が限られている現状を踏まえ、多くの支援者に理解を深める機会を提供することを目的としています。
児童福祉分野における現状
福岡において、児童福祉分野では経験豊富な理学療法士や作業療法士が不足しています。多くの療法士は医療機関で働いており、民間の児童福祉施設で活躍する機会が乏しいのが実情です。このため、療育センターに一極集中する傾向が見られます。そこで、講演では療法士の技術と役割がどのように支援に生かされるのかを考える重要性が強調されました。
講演のホームとして選ばれた「相談支援事業所サンクスシェア」では、40名の地域の療法士や支援者が参加。理学療法士は、講演を通じて「児童の未来をより良くするために、周囲の理解を深めてほしい」という思いを伝えました。
理学療法士の視点
講演の中では、発達障がいを持つ子どもたちに対する理学療法士の視点が詳しく説明されました。特に、日常生活に必要な身体的な発達や感覚の成長、さらには身体的なハンディキャップを持つお子さんへの環境調整についてのアプローチが強調されました。療法士たちが児童を理解するための方法として、感覚統合理論やICFモデルが紹介され、それに基づく具体的な支援方法が示されました。
感覚統合とICFモデルの重要性
感覚統合理論は、触覚や聴覚、視覚などの感覚の統合が児童の情緒の安定や自信の形成に寄与することを示しています。ICFモデルは、児童自身の特性だけでなく周囲の環境を考慮した視点を持つことの重要性を教えてくれます。これに基づき、参加者たちは具体的な方法として、運動を通じて身体イメージを形成し、全身運動の発展を目指しました。
実践的な講義と参加者の反応
参加者自身が動いて学ぶためのグループワークやディスカッションも行われ、理学療法士や作業療法士が国家資格を持つ専門家であることを再認識させる内容となりました。「療法士は、結果を出し、利用者に満足してもらうことが基本である」とのメッセージも伝えられ、参加者の意識を高めました。
MACARON CAREの取り組み
このような背景の中で、福岡市に本社を置く株式会社MACARONCAREは、「まかろんキッズ」として放課後等デイサービスを運営しています。代表取締役の森下氏を中心に、福祉を通じた子どもたちの未来の創造や運動の重要性を掲げており、全国に事業展開を目指しています。その中で、特に運動が得意な子どもたちのためのアスリートコースを設け、将来的なパラリンピック選手の育成に力を入れることを公言しています。
【まかろんキッズ】は、ただ預かり中心のデイサービスにとどまらず、療育の視点を持った支援を目指しており、地域の療法士との連携を深めながら、質の高いサポートを提供しています。将来の子どもたちにとって、非常に大切な活動となることでしょう。
今回の講演会は、理学療法士や作業療法士が地域の児童福祉において果たすべき役割を再認識し、療育活動の重要性を広める一助となりました。これからも、児童福祉分野における支援の質が向上し、より多くの子どもたちの未来が明るくなることを期待します。
会社情報
- 会社名
-
株式会社MACARON CARE
- 住所
- 福岡県福岡市東区松崎3丁目4番20号102
- 電話番号
-
092-410-5066