入退院支援クラウド「CAREBOOK」が5周年を迎えました
株式会社3Sunnyが運営する医療機関向け業務支援SaaS「CAREBOOK」が、2025年1月でサービス開始から5年を迎えることになりました。このサービスは、病院の入退院調整業務をオンラインで実現することで、医療現場の負担を軽減し、効率化を図ることを目的としています。現在では、全国約8,000の病院のうち、実に25%にあたる2,000以上の医療機関で導入されています。
CAREBOOKの誕生の背景
CAREBOOKが誕生した背景には、創業者が2018年に目の当たりにした医療機関での課題があります。ある大学病院の地域連携室で、医療ソーシャルワーカー(MSW)が多くの紙資料に囲まれ、入退院調整に苦労している姿を見たことがきっかけでした。この経験から、医療機関を地図で簡単に検索できるサービスの必要性を実感し、その後の開発に繋がっていきました。
入退院調整業務の課題
日本の医療制度においては、一つの病院で全ての治療やリハビリ、介護を受けるのが一般的ではありません。患者は様々な医療機関を転院しなければならないため、その調整業務において電話やFAXによるコミュニケーションが多くなり、MSWや看護師は常に忙しい状況に置かれています。このような環境の中で、CAREBOOKはその負担を軽減するためのツールとして多くの支持を集めています。
利用状況と今後の展望
CAREBOOKがリリースされた2020年は、新型コロナウイルスの影響が深刻でしたが、医療機関での活用が進み、昨年9月には利用病院数が2,000を突破しました。また、訪問診療所や介護施設との連携も進み、さらなる利用の場が広がっています。
代表取締役の加藤大典氏は、「高齢者人口がピークを迎える2040年に向けて、医療・介護における地域連携の重要性が高まっていく。今後もCAREBOOKを通じて、地域医療のより良い連携を実現したい」とコメントしています。
これからの取り組み
株式会社3Sunnyは、今後もCAREBOOKの機能を向上させることに努め、医療機関のニーズに応えていく考えです。人員が限られた中で、医療・介護現場の患っている負担を減らすための施策を積極的に進めていくとのことです。地域医療において重要な役割を果たすCAREBOOKは、今後も注目を集めることが期待されています。
会社について
株式会社3Sunnyは、医療機関向け業務支援システム「CAREBOOK」の開発を通じて、「医療介護のあらゆるシーンを、技術と仕組みで支え続ける」をミッションにしています。2016年7月の創業以来、医療介護界の未来を明るく照らす存在であり続けることを目指しています。