株式会社ハーツブリッジが全社員に未病健康アドバイザー研修を導入し地域の健康経営を推進

健康を支える新たな取り組み

最近、企業の健康経営が注目を集めています。その中で、一般社団法人ヘルスマネジメントコネクト健康経営研究所（以下、HMC）が、株式会社ハーツブリッジに対して全職員を対象とした未病健康アドバイザー研修を導入したニュースが話題です。この研修は、ハーツブリッジが運営するバランス整骨院のサービス向上とスタッフの健康維持を目的として行われました。

背景と目的

現代社会において、健康意識が高まる中、職場環境の改善へのニーズも増加しています。特に、慢性的な体調不良や不定愁訴は生産性の低下を招く大きな要因となります。内閣府の調査によると、多くの人々が何らかの不調を感じていることが明らかになっています。こうした状況で、特に自律神経の乱れを抱える働く人々に対して、健康アドバイザーの存在が求められています。

そのため、ハーツブリッジは未病健康アドバイザー研修を通じて、スタッフのヘルスリテラシーを高め、さらに効果的な施術を行うためのデータ基盤を整えることを目指しました。具体的には、AI瞳孔計測器「AI Live」を導入し、自律神経バランスを定量化することで施術効果を可視化しています。

AI Liveによる可視化

『AI Live』の導入により、施術前後での自律神経バランスの変化を数値として把握できるようになります。これにより、従来は主観的な判断に委ねられていた治療効果が、客観的なデータに基づいて評価されるようになります。この取り組みは、鍼灸施術の効果を数値化し、利用者に対して具体的な成果を示すことができるため、医療機関との連携強化や鍼灸師の社会的な評価向上にも寄与することが期待されています。

実際に行われたパイロット検証では、施術後に交感神経から副交感神経への切り替わりを観察することができ、データドリブンなアプローチが不定愁訴対策において重要な役割を果たすことが示されました。地域内でのこうした取り組みが広がることで、より多様な企業の福利厚生サービスの一環として健康経営が進む可能性が高まります。

研修の成果と未来

JBハーツブリッジの代表取締役佐藤諒氏は、 "社員全員で学び、ヘルスリテラシーを高めるだけでなく、AIによる施術効果の可視化が重要だ"とし、今回の研修によって実現できる健康経営モデルの成長を期待しています。

また、HMCの岡本直也氏も、"健康経営の本質は、従業員の健康を企業戦略の中核に据えることであり、ハーツブリッジのような企業は地域社会に対しても直接的な健康への貢献を行うことができる"と述べています。こうした革新的なアプローチが広がっていくことで、確実に地域の健康意識は高まるでしょう。