発達障害を持つ高校生支援の新しい取り組みがスタート!
株式会社綜合キャリアトラストは、「都立高等学校に在籍する発達障害等のある生徒のための就労支援プログラム」を開始しました。このプログラムは、企業側に障がい者を雇用するための支援を提供し、発達障害を持つ高校生が自らの能力と特性を理解した上で、就労に必要なスキルを身に着けることを目的としています。
プログラムの背景
2023年3月に「都立高校の魅力向上に向けた実行プログラム」の中で発表されたこの事業は、発達障害を持つ生徒に対する支援を強化し、彼らの社会参加を促進することを目指しています。プログラムの内容は、発達障がいを持つ生徒たちが安定した就労を実現できるよう、研修やインターンシップを通じて実践的な経験を提供するものです。
プログラムの特長と目的
このプログラムでは、発達障害を抱える生徒が自身の強みや能力を見つけられるよう、6回のカリキュラムを通じて「働く」ことの基礎を学びます。また、3社の企業でのインターンシップを通じて、実際の業務を体験し、評価とフィードバックを得ることで、さらなる成長と自信を培うことを目的としています。
就労支援プログラムのプロセス
- - 期間:2023年11月から2024年2月までの約4ヶ月
- - 初期研修:全6回のカリキュラム(オリエンテーション、ビジネスマナー講座等)
- - インターンシップ:実際の業務に関与し、3日間の現場体験
- - 振り返り:インターンシップ後、企業からの評価をもとにフィードバックを行い、次に活かすプランを作成
評価と今後の展望
参加した企業からは、労働者としての基礎的なマナーや、他者とのコミュニケーション能力が高いとの声が上がりました。また、生徒たちが自分の特性を理解し、どのように働いていくかを真剣に考える姿勢が評価されています。プログラムを通じた知識や経験は、今後の就労活動に大きく寄与すると期待されています。
参加企業の声
参加した企業は、就労支援プログラムに積極的に関与しました。
- - 株式会社ドム:受け入れた生徒の礼儀正しさと、集中力を評価。
- - 株式会社クリエイトワーカス:企業の働きかけ方についての考慮が必要と感じた。
- - 株式会社わらべやハートフル:自身の強みを理解する機会を提供できたと感想。
プログラム参加生徒の感想
- - Aさん:「質問や相談を積極的に行う姿勢を評価されました。体調管理が難しかったですが、有意義な体験でした。」
- - Bさん:「事務作業が自分に合っていたことに驚きました。パソコン操作についてはもっと頑張りたいです。」
- - Cさん:「ビジネスマナーや敬語に関するフィードバックがあり、今後の課題が見えました。」
- - Dさん:「自分に合った仕事を任され、良い体験をさせてもらいましたが、時間管理に注意が必要です。」
結論
綜合キャリアトラストの障がい者雇用支援は、発達障害を持つ生徒たちの自立と社会参加を支援するための重要なステップです。このプログラムを通じて、参加者が自らの可能性を広げ、将来の就労へとつながることを期待しています。これからも多くの企業と協力しながら、支援活動を続けていく予定です。