小田急電鉄のローコードDX
2024-11-13 11:18:17

小田急電鉄、ローコード開発で現場主導のDX推進!運転士や整備士がアプリ開発で業務効率化

ローコード開発で現場主導のDX!小田急電鉄の革新的な取り組み



小田急電鉄は、現場担当者によるローコード開発を積極的に推進することで、業務効率化と顧客サービスの向上を実現しています。従来、業務システムの開発は外部ベンダーに委託していましたが、現場のニーズを正確に反映させることや、開発コストの抑制に課題を抱えていました。そこで、自社で開発できるローコード開発プラットフォーム「Claris FileMaker」を導入し、運転士や整備士など現場を熟知した担当者たちが自らアプリ開発を行う体制を構築しました。

現場主導の開発がもたらす効果



現場担当者によるアプリ開発は、単に業務効率化だけでなく、多岐にわたるメリットをもたらしています。

現場のニーズに合致したシステム構築: 現場の担当者は、業務の課題や改善点について深い理解を持っています。そのため、現場主導で開発することで、より使いやすく、実用的なシステムを構築することができます。
開発コストの削減: 外部ベンダーに委託するよりも、社内開発は大幅なコスト削減につながります。また、開発期間の短縮にも貢献し、迅速なシステム導入を実現します。
社員のデジタルリテラシー向上: ローコード開発を通して、社員はシステム開発の知識やスキルを習得することができます。これは、社員全体のデジタルリテラシー向上に繋がり、より高度な業務システムの開発や運用を可能にします。
社内コミュニケーションの活性化: 現場担当者が自ら開発に関わることで、開発チームと現場担当者間のコミュニケーションが活性化します。これは、システム開発の進捗状況や課題を共有し、より良いシステムを構築するために不可欠です。

具体的なアプリ開発事例



小田急電鉄では、FileMaker を導入して様々なアプリを開発しています。ここでは、代表的な3つのアプリを紹介します。

1. 安全コミュニケーションシステム

このアプリは、通達や指示の共有、ヒヤリハット情報の報告など、鉄道運行の安全に関する情報を共有するためのツールです。3,000人以上の社員が利用する大規模なシステムであり、既存システムのOSサポート切れを機にFileMakerで新たに開発されました。

効果: 数千万円のシステム更新費用と、年間数百万円の保守費用の削減を実現しました。運転士時代の経験を活かした機能追加により、乗務員の作業負荷軽減にも貢献しています。

2. 列車運転情報確認ツール(通称:れっけん)

このアプリは、列車番号などから担当乗務員の行路情報を素早く確認できるツールです。以前は表計算ソフトで管理しており、PCからのみ閲覧可能だったため、現場では紙のダイヤグラムを持ち歩いていました。

効果: iPhoneやiPadからどこでも行路情報を確認できるようになり、運行異常時の対応が迅速化しました。年間約2,700時間の業務効率化を実現しました。

3. 特急料金検索アプリ

このアプリは、特急料金を計算するためのツールです。従来は鉄道料金表と電卓を用いて計算していましたが、複雑な計算に時間がかかる場合がありました。

* 効果: 顧客対応時間を短縮し、外国人客にも明確に料金を提示できるようになりました。

小田急電鉄のDX推進におけるローコード開発の重要性



小田急電鉄は、ローコード開発を通じて、現場主導のDXを推進しています。現場担当者自身がシステム開発に関わることで、業務効率化、顧客サービス向上、社員のデジタルリテラシー向上など、様々なメリットを実現しています。

小田急電鉄の取り組みは、他の企業にとっても参考になる事例と言えるでしょう。ローコード開発は、企業のDX推進を加速させるための有効な手段の一つです。


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会社情報

会社名
Claris International Inc.
住所
東京都港区六本木六本木ヒルズ森タワー40階
電話番号
03-4345-3300

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