Cloudflareが二つの新たなプライバシー認証を取得
クラウドサービスのリーディングカンパニーであるCloudflare(クラウドフレア)は、この度、グローバル越境プライバシールール(CBPR)および処理者向けグローバルプライバシー認証(PRP)という二つの新しいプライバシー基準に認証された初の企業の一つとなりました。これにより、Cloudflareは顧客データの管理と保護について、監査を通じてその信頼性を実証することが可能となります。
プライバシー基準の重要性
Cloudflareの共同創業者兼CEOであるマシュー・プリンス氏は、「ビジネスの国際展開がますます複雑化する中で、明確で一貫したプライバシーガイドラインが求められている」と述べています。新たに取得したCBPRおよびPRPは、各国の法律を繋ぐ役割を果たし、企業のデータ保護に対する信頼性を大いに高めるものです。
この二つの基準は、オーストラリア、カナダ、日本、韓国、メキシコ、フィリピン、シンガポール、台湾、アメリカの9カ国によって設立されたもので、個人データを安全に越境させるための枠組みを提供します。特に、これらの認証は、企業が個人データを収集、管理、保護する際に従うべき50の具体的な要件を掲げています。
グローバルプライバシー基準の指針
CBPRおよびPRPが掲げる9つの指針は以下の通りです:
- - 危害の防止:個人データの取り扱いにあたり、危険を未然に防ぐ。
- - 通知:個人情報を取得する際に、利用者に明確な説明を提供する。
- - 収集の制限:データの収集は必要最小限に留める。
- - 個人情報の利用:収集した情報は受け入れた目的の範囲内で使う。
- - 選択:利用者は自身のデータに関する選択肢を持つべき。
- - 個人情報の完全性:データの正確性を確保する。
- - 安全管理措置:データは適切なセキュリティ措置で保護されるべき。
- - 開示と訂正:個人情報の開示、訂正の権利が保障される。
- - 説明責任:企業は自らの業務における透明性を確保する。
他の認証制度
また、CloudflareはこれまでにISO 27701およびISO 27018といった他のプライバシー認証も取得しており、クラウド環境における個人を特定できる情報(PII)の取り扱いに関するガイドラインに準拠しています。これらの認証は、企業が信頼性の高いデータ処理を行っていることの証左となり、顧客やパートナーシップでの信頼を築く助けとなっています。
Cloudflareのビジョン
Cloudflareは、「より良いインターネットの構築」を使命とし、世界中の企業や個人、アプリケーション、ネットワークを迅速かつ安全に接続するコネクティビティクラウドを提供しています。大手企業からスタートアップ、小規模なビジネスまで、幅広いニーズに応えるために、業界最先端のクラウドネイティブ製品や開発者向けツールを展開しており、日々数十億件ものオンライン脅威をブロックする実績を持っています。
今後もCloudflareは、プライバシーとデータ保護を優先し、より利用者に信頼されるプラットフォームの構築を目指していくことでしょう。詳細については、公式サイトやブログでの情報を通じて確認することができます。
まとめ
CloudflareがCBPRおよびPRPを取得したことは、企業データの保護とプライバシーの確保に向けた大きな前進であり、これからのビジネスの国際展開における重要な指針となることが期待されています。