2025年バレンタインデー調査の背景
株式会社クロス・マーケティングは、毎年恒例のバレンタインデーに関する調査を行いました。2025年の調査では20歳から69歳の男女を対象に、バレンタインに対する意識やプレゼントの動向について探りました。特に、いま問題となっている物価高騰がどのように影響を与えているのかに焦点を当てました。最近では、チョコレートの原料であるカカオ豆の価格が上昇しており、贈り物としての選択に変化が見られるようです。
調査結果の概要
今年のバレンタインデーに「プレゼントをする予定がある」と答えた人は約40%。この数値は昨年とほぼ変わらないものの、特定の相手に贈る意欲については変化が見受けられます。例えば、プレゼントを贈る予定のある人の60%が「恋人・パートナー・配偶者」に向けての贈り物を考えている一方で、「職場や仕事関係の人」へのプレゼントは減少傾向にあります。これに対し、自分自身や子供に向けたプレゼントが増加しています。
女性が選ぶプレゼントとしては、なんと8割以上が「チョコレート」と答え、これは明らかな人気を誇っています。食べ物や飲み物、さらには食事といった選択肢が上位を占めており、男性は5位に「花」がランクインするなど、プレゼントの多様性が窺えます。
物価高騰の影響
物価高騰が影響を及ぼしていると感じている人は、全体の7割に達しました。その内訳としては、「本当に大切な人にだけ渡す」「お手頃で高見えするものを探す」という傾向が非常に顕著です。この傾向は特に女性に強く表れており、これまでの豪華な贈り物からより実用的でリーズナブルなものにシフトしています。また、男性も「高級ブランドを避ける」といった選択をしている傾向が見られます。
バレンタインデーに対する意識
バレンタインデーに対する感情は性別によって異なり、女性は「チョコレートやお菓子を選ぶのが楽しい」といったポジティブな感情が見られ、一方で男性は「興味がない」とした人が多い結果となりました。これにより、プレゼントを送ること自体が男女で異なるスタンスを持っていることが明らかになりました。
まとめ
物価高騰の影響で2025年のバレンタインデーは新たな選択肢が生まれつつあります。身近な人へのプレゼントや、実用性を重視したアイテム選びが顕著に現れており、今後のバレンタイン文化に新たな風を吹き込むことでしょう。デパ地下の商戦が始まる中、どのようなプレゼントが選ばれるのか、引き続き注目が集まります。