TISとQuality Cloud、持続可能なデジタル社会への一歩
2025年6月3日から、TIS株式会社とQuality Cloud株式会社が新たに提供する『Cloud Green System導入・運用支援サービス』がスタートします。これは、企業のプライベートクラウド基盤の構築と運用をサポートし、効率的な電力コスト削減を実現することを目的としています。
このサービスは、Quality Cloudが開発した『Cloud Green System/OPEN Cypress』に基づいており、最新のクラウドネイティブ・テクノロジーを活用した安全で低価格、しかも超省電力な分散型スケーラブル基盤を提供します。これにより、企業が自社のシステムをより環境に配慮した形で、かつ効率的に運用できる環境を整えることが可能となります。
デジタルビジネスの成長戦略
日本国内では、企業の約70%がクラウドを利用しており、2028年までにはその市場規模が約16兆6,285億円に達すると予測されています。これに伴い、企業自主的にクラウドインフラを管理する必要性も増していますが、コストの高騰や為替変動、基盤運用の人員不足が課題として浮上しています。さらに、環境に優しい経営が強く求められており、エネルギー効率の向上が急務です。
TISは、企業の幸せと持続可能な未来を目指すサステナビリティ経営を推進しており、環境負荷を軽減したIT基盤技術のソリューションを提供してきました。一方のQuality Cloudも、オープンソースソフトウェアを活用し、700台以上の小型コンピュータでエコフレンドリーなプライベートクラウド環境を構築してきた実績があります。
この実績をもとに、両社は環境に優しいデジタル基盤を提供する『Cloud Green System導入・運用支援サービス』を共同で開発しました。
サービスの特徴
1. 高性能で低価格な国産プライベートクラウド
『Cloud Green System導入・運用支援サービス』は、日本国内で開発されたプライベートクラウド環境を用いた高性能なシステムを安価で提供します。Quality Cloudの統合プラットフォームの利用により、システム管理の効率化とコスト削減が同時に実現されます。
2. 透明性と持続可能性
このサービスはオープンソースを採用しているため、システムの運用における透明性が確保されています。企業のニーズに応じた柔軟なシステム設計が可能で、運用の効率化も促進します。
3. 包括的な運用サポート
TISは、上記のプライベートクラウド環境の運用フェーズまでをトータルにサポート。一貫したサービス提供により、企業が煩雑なIT基盤の運用に悩むことなく、安心して業務に集中できます。
投資に関する情報
参考価格は700万円(税抜)からスタートし、具体的なコストは個別に見積もられます。詳細については公式サイトにて問い合わせが可能です。
企業の声
TISのIT基盤ビジネス事業部長である黒田訓功は、今回の協業による新サービスに対し非常にポジティブなコメントを寄せています。「最新のグリーンテクノロジーを活用し、企業が直面する環境負荷軽減のニーズに応えると共に、コスト削減も実現します」と述べています。
Quality Cloudの吉谷清CEOも「当社のクラウド基盤はエネルギー効率に優れており、持続可能社会の実現に向けた貢献を目指しています」と強調しました。
最後に
TISとQuality Cloudは、今後も持続可能なITインフラの提供を通じ、企業の成長を支えていく考えです。2027年には売上高50億円の達成を目指し、環境へ配慮したデジタル基盤の普及に貢献していきます。