富山で波力発電実証
2025-04-07 11:32:27

波からクリーンエネルギーを生成する実証実験が富山県で実施されました

富山県における波力発電の実証実験



近年、持続可能なエネルギー源の重要性が高まる中、富山県で波を利用した新しいクリーンエネルギーの実証実験が行われました。このプロジェクトは、日本海ガス絆ホールディングスグループの日本海ラボと、株式会社ゼロワンブースター、及び波力発電技術を開発したYellow Duckが協力して進めたものです。

実証実験の背景と目的



この実証実験は「NGAS-Accelerator Program 2024」の一環として行われ、海洋の再生可能エネルギー利用に向けた取り組みの一部です。実験の主な目的は、海洋の波をエネルギーとして活用する方法を探ること、及びその技術の実用性を確認することです。特に、発電の安定性や効率性を検証し、導入に向けた課題を明らかにすることが期待されています。

実施概要



実験は2024年の12月12日から14日までの3日間、富山県射水市の伏木富山港新湊地区で行われました。この設備は、独自の波力発電システムを用い、海の波から電力を生み出すことを目指しています。実施にあたっては、地元の関連機関からの許可を得た上で、景観や環境への配慮も行いながら進められました。

各社の役割


  • - Yellow Duck: 発電装置の設計、設置、性能検証などを担当。
  • - 01Booster: アクセラレータープログラムの運営及び実験実施に向けた調整。
  • - 日本海ガス絆HDおよび日本海ラボ: プログラムの全体的な運営、実施環境の整備等を行いました。

実験結果と今後の展望



今回の実証実験では、太陽光発電の出力が落ちる雨天や夜間でも安定した発電が可能であることが確認されました。つまり、波力発電は天候による影響を受けにくく、他の再生エネルギー源と補完し合う形での導入が期待されます。これにより、電力供給の安定性が一段と向上するでしょう。

実験の成功を受けて、Yellow Duck社はさらなる技術開発を進め、運用効率の向上と安全性、耐久性の確保に取り組む意向を表明しています。

Yellow Duck株式会社について



最新の波力発電技術を開発し続けるYellow Duckは、2023年8月に設立された新しい企業です。この会社は、兵庫県神戸市に本社を置き、波力発電の実用化を目指して日々研究・開発を進めています。彼らは今回の実証実験を通じて、浮体型波力発電装置のさらなる開発を進める方針です。

今後この取り組みは、海洋からのエネルギーを効率的に利用する新しいモデルとして、他地域にも波及することが期待されています。環境への配慮が求められる現代において、波力発電がその鍵を握るかもしれません。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

会社情報

会社名
株式会社日本海ラボ
住所
富山県富山市城北町2-36日本海ガス本社内
電話番号
076-441-1811

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。