BIPROGYがデジタル給与市場に新たな風を吹き込む
BIPROGYは、デジタルマネー支払いに特化した価値交換基盤「doreca」への新たな進出を発表しました。2023年4月からの労働基準法施行規則の改正に伴い、企業がデジタル給与を活用できるようになったこのタイミングを捉え、BIPROGYは新たなビジネスチャンスを創出し、デジタル給与の普及に寄与することを目指しています。
デジタル給与への需要の高まり
現代社会においてキャッシュレス決済の重要性は一層高まっており、政府が設定した2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にする目標に向けて、2023年には実に39.3%に達しています。この中でデジタル給与は今後さらに浸透する分野として注目されています。
dorecaの特徴と役割
「doreca」は、企業が従業員や顧客へのデジタルマネー支払いをフルアウトソーシングするためのプラットフォームです。2021年のサービス開始以来、保険金や業務委託費など、さまざまな場面での導入実績がある実績を持ちます。新たにデジタル給与市場に参入することで、企業のデジタル給与導入を全面的にサポートし、スムーズな運用を実現します。
BIPROGYは、全銀協フォーマットに則った送金機能を新たに搭載し、企業向けの導入支援コンサルティングサービスも開始します。このサービスでは、企業がデジタル給与を導入する際の準備として、労使協定の締結から従業員への留意事項の説明まで、幅広く対応します。
導入支援の新サービス
特に重要なのが、労働組合や従業員代表との協定締結、そして従業員からの同意書取得のプロセスです。このような手続きに不安を抱える企業にとって、BIPROGYの支援は大きな助けとなるでしょう。
今後の展望と成長戦略
BIPROGYは、自社の経営方針「持続性のある事業ポートフォリオの確立」に基づき、デジタルマネーのさらなる普及を目指しています。「シームレスに、キャッシュレスを」実現するというdorecaのコンセプトを体現し、労働環境の進化に寄与していく姿勢を示しています。
今後もBIPROGYは、エンタープライズ向けの成長事業としてこのデジタル給与市場での拡大に注力していきます。これにより、企業の業務効率化だけでなく、従業員にとっても利便性の高い給与支払いを実現し、労働市場全体の活性化に寄与することを目指しています。
BIPROGYが手掛ける「doreca」は、今後のデジタル社会を支える重要なプラットフォームとしての役割を担っていくことでしょう。具体的な導入事例や進捗については、公式サイトにて随時更新されていく予定です。