組織崩壊から退職者ゼロへ。「ひょうたんやまヒロ歯科」の挑戦
大阪府東大阪市で2014年にスタートした「ひょうたんやまヒロ歯科」は、地域の歯科医療だけでなく、医療業界全体に希望を与える存在へと成長を遂げました。開業当初は3名のスタッフで始まりましたが、その後の成長の背後には厳しい苦難がありました。院長の松倉裕規は、組織崩壊を経験し、自身が出社できないほど追い込まれてしまった時期もあったのです。しかし、彼が選んだ道は決して諦めることではありませんでした。彼は、自分と相手の可能性を100%信じるという理念を掲げ、スタッフとの絆を再構築することに力を入れていきました。
松倉は「自分が信じられなくなっていたとき、自分の可能性を信じてくれる人がいた」と述懐しています。この経験を活かして、彼は組織文化の根本から見直しに着手。理念に共感する人材育成を進めた結果、2022年に年間5名だった退職者数を2026年にはゼロにするという驚くべき成果を達成しました。
苦境を乗り越えたスタッフとの絆
組織崩壊のメカニズムとは、通常、多くの不満やコミュニケーションの不足に根差しています。松倉が直面していたのもまさにその状況でした。組織内の不平不満が蓄積する中、離職者が増えていくのは無理もありません。しかし、松倉と高田副院長の信頼関係があったからこそ、希望の光が見えてきたのです。
松倉は、自らの信じる可能性を取り戻すために、まずは自分自身を見つめ直し、「自分と相手の可能性を信じる」という理念へとシフトしました。このシフトが彼らの組織再生の原動力となり、健全な職場環境を築いていく基盤を作りました。
組織の進化と成長
理念に共感した仲間たちと共に始めた新しい取り組みは、確実に結果を出していきます。2023年には退職者数が5名にまで減少し、その後も順調に数字は改善。2026年に至っては、退職者ゼロという業界では珍しい結果を達成しました。
現在では、ひょうたんやまヒロ歯科は歯科医院だけでなく、デイサービスやフィットネスサロン、飲食事業など多岐にわたる事業を展開し、合計40名以上のスタッフが働く組織へと成長しているのです。松倉は、実際に彼自身が書いた書籍『社長、バナナを喰う』の中でそのエピソードを詳しく語り、「自分と相手の可能性を信じる」という信念がいかにして組織を変革させたのかを綴っています。
書籍の内容と出版記念講演会
松倉は言います。「スタッフが辞めない組織は、どうすればつくれるのか」。この問いに対する答えを本書で提供しています。自身が経験した失败からの再生を通じて、読者に伝えたいメッセージが詰まっています。特に印象的なのは、書籍のタイトル『社長、バナナを喰う』です。松倉は自らを「ゴリラ」と称し、遠くの目標を持ちながらも途中で見つけた新たな可能性を追求する姿勢を強調しています。
出版記念講演会は、2026年9月12日に大阪市北区で開催され、彼の体験談を通じて、視聴者に「人が辞めない組織」をどのように築くかを伝えます。医療業界における採用難が続く中で、非常に有意義なセミナーとなるでしょう。
この講演会は、業界の方々、経営者、そして組織づくりに悩む多くの人々にとって、示唆に富んだ貴重な機会となるに違いありません。