中高生の学びを支える国際イベント
2025年7月31日、マレーシアのクチンに位置するMakeramai Makerspaceで、中高生向け研究大会「SCIENCE CASTLE in Malaysia 2025」が開催されました。このイベントは、全アジアから中高生が集まり、科学研究を通じて問題に取り組む姿勢を育むことを目指したものです。約450名の学生たちが参加したこの大会は、アジアで最大の規模を誇ります。
SCIENCE CASTLEの意義
「SCIENCE CASTLE」は、株式会社リバネスが2012年に設立した日本発のプログラムで、現在ではシンガポールやフィリピンなど、アジア各国で研究交流が活発に行われています。大会の目的は、自らの研究を通じて社会課題を解決する力を持った次世代を育成することにあります。
多様な研究発表
今年の大会では、多様なテーマでの研究発表が行われました。参加者たちは、食品ロスや昆虫食、環境保全、生物多様性など、身近な問題に目を向け、それに対する科学的アプローチを模索しました。特に、Sustainable Food Asia株式会社(SFA)は食に関する社会課題を解決するチームとして、SMK Linggaチームを選出しました。SMK Linggaは、おからを再利用して作る栄養価の高いマフィンのアイデアを発表し、多くの共感を呼び起こしました。
交流の場としての役割
大会では、口頭発表に加えて、ポスター発表やサイエンスワークショップも行われ、参加者同士の交流が促されました。また、企業や大学の研究者との対話の機会も設けられており、参加者たちは自らの提案を発信し、フィードバックを得る貴重な体験をしました。こうした双方向の交流を通じて、国際的な学びの場が形成されました。
表彰制度と評価
大会の中で、優秀な口頭発表を行ったチームには特別な賞が授与されます。これは、研究者としての自信を育むと同時に、将来的な研究やキャリアの選択に影響を与える重要な制度です。今年はSM Sains KuchingチームがリバネスGRAND AWARDを受賞し、輝かしい成果を収めました。
未来に向けた取り組み
SFAは、今回の学びを基にして、持続可能な社会の実現に向けて活動を続けます。特に「食の可能性」をテーマにした次世代との対話や実践の場を企画することで、持続可能な食への理解を深めることを目指しています。
まとめ
「SCIENCE CASTLE in Malaysia 2025」は、学生にとって学びを深め、社会課題を解決するための貴重な舞台であることが再確認されました。論文の発表やチームの交流を通じて、参加者たちは次世代のリーダーとして羽ばたくための一歩を踏み出したのです。
イベント情報
- - 名称: SCIENCE CASTLE in Malaysia 2025
- - 開催日: 2025年7月31日
- - 会場: Makeramai Makerspace
- - URL: こちらをクリック
- - 参加人数: 約470名
- - 主催: Leave a Nest Malaysia Sdn. Bhd.
- - 共催: Sarawak州教育省
今回のイベントは、次世代を担う科学者たちが集い、共に学び、成長する貴重な機会となりました。今後もこのような取り組みが広がり、持続可能な社会の実現につながることを期待したいものです。