トリシマの挑戦
2024-08-29 20:12:16

カーボンニュートラル実現を目指す!トリシマの新たな挑戦とは

株式会社酉島製作所(トリシマ)は、カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な一歩を踏み出しました。最近、三菱重工業と技術支援契約を結び、二酸化炭素(CO2)を分離回収するプロセスにおいて、高効率なポンプ技術の開発に取り組むことになったのです。

カーボンニュートラル社会実現のためには、CO2の分離回収と貯蔵(CCS)や、利用(CCU)の技術が不可欠です。現在開発が進められているCO2分離回収プロセスには、吸収液プロセス、固体吸着プロセス、膜分離プロセスがありますが、特に吸収液プロセスは、長い歴史を持ち、化学産業におけるガス処理技術として非常に信頼されています。このプロセスの普及には、高圧ポンプの大容量化が重要な役割を果たします。

さて、トリシマは、名だたる高圧ポンプメーカーであり、既に世界的に見ても高効率で大容量のポンプを供給してきた実績を持っています。特に、毎時6,500トンを超える大型ポンプの供給において、世界最高水準の効率性を誇っています。過去30年以上にわたり、さまざまなプロジェクトで活躍してきたトリシマの技術力は、今後の環境問題解決に寄与することが期待されています。

一方、三菱重工は、1990年から長年にわたって中近東や東南アジアなどで、吸収液プロセスに関連したポンプを提供してきました。豊富な経験と技術知識を有しており、世界的にも信頼されるメーカーです。

今回の契約により、トリシマは、三菱重工が有する吸収液プロセスに特化したポンプ設計や製造に関する技術支援を受けることになります。これにより、トリシマの大容量高圧遠心ポンプ技術と三菱重工のポンプ技術を融合させ、より高効率なポンプを開発することが可能となります。これが実現すれば、世界中のCO2分離回収市場において、なお一層の大容量化と効率化を図ることができ、カーボンニュートラル社会への大きな貢献につながることでしょう。

トリシマは、今後も省エネや省資源、そしてカーボンニュートラル実現に向けた企業理念のもと、液化水素やアンモニアなどの代替エネルギー対応の大容量高圧ポンプの開発を続けていきます。また、様々な新製品の発表やセミナーの開催を通じて、社会に役立つ技術を提供し続ける姿勢を強調しています。

カーボンニュートラル社会の実現は、もはや選択肢ではなく必然となっています。トリシマと三菱重工の連携の成功が、未来にどのような影響を与えるのか、今後の動向に注目が集まります。

この取り組みは、ただ単に技術の向上だけでなく、環境への貢献や持続可能な社会づくりに向けた新たな道筋を切り開くものと言えるでしょう。トリシマの挑戦が、よりよい未来へとつながることを期待するばかりです。


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会社情報

会社名
株式会社酉島製作所
住所
大阪府高槻市宮田町一丁目1番8号
電話番号
072-695-0551

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