自然観察会「希少な水草を観察しよう!」が初開催
2024年9月15日、岩手県立高田松原津波復興祈念公園において、初めての自然観察会「希少な水草を観察しよう!」が行われます。このイベントでは、津波によって形成された湿地に生息する水草、特に絶滅危惧種に指定されているミズアオイやサガミトリゲモ等の観察がメインとなります。参加者は、美しい花を咲かせる水草から、地味で目立たない種まで、実際に自然の中でその魅力を体感することができます。
自然観察会の詳細
講師には、岩手県立大学の島田直明教授を迎え、参加者は開催場所である震災遺構「下宿定住促進住宅」の水生植物プールに集合。まず、池の周辺にある水生植物プールの成り立ちやその役割について説明があります。その後、ミズアオイなどの花が咲く水辺を中心に観察し、最後は用意された観察用の器具を使って、水中に生息するトリゲモ類を間近で観察する機会があります。
- - 開催日: 2024年9月15日(小雨決行、荒天中止)
- - 時間: 10:00~11:30
- - 場所: 震災遺構「下宿定住促進住宅」水生植物プール
- - 集合: 駐車場
- - 対象: 小学生以上(保護者同伴)
- - 参加費: 無料
- - 受付: 事前申し込み先着20名
- - 申込締切: 9月11日
絶滅危惧種に注目
今回の観察会では、3つの異なる水深を持つプールからなる湿地では、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)、サガミトリゲモ(Najas chinensis)、そしてイトトリゲモ(Najas gracillima)の3種が観察される見込み。これらはすべて絶滅危惧種に指定されており、その保全活動の重要性がますます高まっています。特に、ミズアオイは、岩手県においても急速にその数を減らしているため、その生育環境を守るための取り組みが求められています。
高田松原津波復興祈念公園について
この公園は、東日本大震災の津波犠牲者を追悼し、その教訓を伝えることを目的として整備されました。震災によってえぐられた土地に新たに造成した湿地は、地域の生態系の保全にも寄与しています。公園内に整備されたビオトープは、多くの動植物が生息する恵まれた生態環境で、観察会を通じて自然の素晴らしさを再発見できる貴重な場所となっています。
まとめ
「希少な水草を観察しよう!」は、自然環境や生態系に興味がある方、また子供たちに自然の大切さを教えたいと考える保護者にも最適なイベントです。先着20名の先行募集となっているため、参加希望者は早めに申し込むことをお勧めします。みんなで自然の中で貴重な体験をしましょう!