自動運転業界に革命をもたらす点群クラス分類ソフト「Mapfourmer」
愛知県名古屋市を拠点にする株式会社マップフォーは、幅広い業界向けに自動運転や地図作成、電力、鉄道、自治体、測量などでの利用が期待できる点群クラス分類ソフト「Mapfourmer」の提供を始めることを発表しました。このソフトウェアは、3次元測量データに含まれる様々な地物を自動的に分類できる機能を備えています。
Mapfourmerの特徴とは?
Mapfourmerの強力な機能の一つは、特定クラスの自動分類や抽出が可能で、また対象物同士の距離を算出することもできます。今後2025年の4月1日より、Linux版とWindows版の年間ライセンスとしての提供が始まります。これにより、3次元データの高度な解析によって新たな価値の創出が期待されています。
従来の課題を解決する地物の自動分類
従来、3次元点群データを活用するためには、手作業でノイズの除去や分析作業を行う必要があり、大きな時間とコストがかかっていました。Mapfourmerを導入することで、対象物の自動分類やデータの検証が可能となり、インフラ設備の点検作業の精度向上を図ることができます。これにより、作業の効率化と人的負担の軽減が実現できるのです。
Mapfourmer導入による具体的な成果
Mapfourmerは、入手した点群データを解析し、自動的にクラス分類を行います。3Dトランスフォーマー技術を用いた深層学習により、従来の手作業を大幅に自動化し、処理の効率化を可能にします。実際、Mapfourmerを使用した場合、クラス分類における精度は93%以上を実現しており、手作業での作業と比べて54%から72%の工数削減を達成しています。これにより、ユーザーは時間を大幅に節約することができるでしょう。
インフラ設備点検の現場での活用
Mapfourmerは、特に電力や鉄道業界などのインフラ点検において、その力を発揮します。送配電線や電柱、信号柱などの対象物を自動でクラス分類し、場合によっては植生などの支障物との離隔距離を測定し、接近アラートを提供することで点検業務の効率化に貢献します。
具体的な活用シナリオ
1.
電力事業者向け: 植生支障物の離隔距離を検知し、基準値に満たない場合にアラートを出す機能。
2.
鉄道事業者向け: 歩道や車道、鉄道上に現れる障害物を検出し、必要に応じて接近アラートを発信する機能。
これらの機能は、Mapfourmerが他社の点群処理ソフトウェアで生成された点群データとも互換性があり、既存のワークフローにスムーズに組み込むことができます。
未来に向けての展望
株式会社マップフォーは2016年の設立以来、「社会の変革と創造へ、技術で導く。」をビジョンに掲げ、実世界の3次元空間情報に対する認識技術を広く提供しています。今後も、測量分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推し進め、インフラ管理や都市開発の効率化に寄与していく所存です。
お問い合わせ
愛知県名古屋市中区錦二丁目8番1号に本社を置くマップフォーの詳細やサービスについては、メール:contact@map4.jp にてお問い合わせください。