タキイ種苗が明らかにした2024年の野菜の実情
タキイ種苗株式会社は、2024年末を見据えた「野菜」に関する調査結果を発表しました。京都市下京区に本社を置く同社は、全国の男女400人を対象に実施したこの調査では、野菜の食生活やその影響を深く掘り下げています。特に今年の調査結果からは、野菜市場の現状と消費者の意識が見えてきました。
調査結果のハイライト
1.
食卓に最も多く並ぶ野菜
今年最も多く食べられた野菜として、「キャベツ」と「たまねぎ」が名を連ねました。キャベツは54.3%、たまねぎ54.0%という結果で、家庭の食事での重要な存在感を示しています。一方、3位にはトマト、さらにきゅうりやなすが夏を通じて食卓に上がったことが特徴的です。
2.
野菜の価格高騰
現在、野菜価格の高騰が家計に影響を与えており、調査の結果、昨年同様に物価高に対する意識が高いことが分かりました。「高い」と感じている人は84.0%にも達し、家計への影響が色濃く出ています。
3.
野菜の購入量の減少
高価格によって約15%の人々が野菜の購入量を減らしたと回答しています。特にキャベツとトマトが、値上がりを実感させている野菜とされています。
2024年は厳しい年か?
「2024年の野菜に関する心配なニュース」という調査項目では、1位に「野菜価格高騰」が挙がり、次いで猛暑による影響と豪雨被害が続いています。これにより、今後の野菜市場の見通しに暗い影を落としています。
健康志向の変化
また、健康を意識した食生活も調査され、今年積極的に摂取された野菜としてトマトが挙げられました。家庭での調理が多い「内食派」が高く評価され、野菜を意識した食事が求められています。特に、調理時間においては、朝食と昼食では「15分以内」が主流で、夕食には30分以内の調理が一般的です。忙しい現代人にとって、手軽で栄養価の高い野菜摂取が求められていると言えます。
まとめ: 今後の展望
タキイ種苗の調査からは、2024年が家庭にとって野菜供給の厳しい年となる可能性が高いことが示されました。価格高騰や気候変動の影響を受けつつ、消費者の選択にも変化が見られます。引き続き、野菜の購入意欲や調理方法に注目したいところです。タキイ種苗の調査結果は、今後の食生活における重要な指標となるでしょう。